初めての北海道2  1994年夏


【第6日目】  百人浜〜えりも岬〜えりも本町(公園 泊)  1994年9月4日
  
  徒歩で5日間旅行するという、この合宿。いつも1日だけ、通称「フリー」という
  日がある。いつもパーティーみなで歩くのだが、到着時間と場所だけ決めて、
  あとは自分でペースもコースも決めて歩くのだ。

  この日は、その「フリー」の日。楽しみにしていた、えりも岬もいよいよ、今日
  通過できる。テクテク歩いていると、襟裳岬ユースホステルのワゴン車とす
  れ違う。「ガンバッテー!!」と女の子が窓からぶんぶん手を振ってくれる。

  えりも岬に到着。と、期待通り、BGMに「襟裳岬」が流れてる(笑)。遊歩道
  をおり岬の突端のほうへ行ってみる。風が強く、体を斜めにしても、風の力
  で倒れない。岬には双眼鏡があったので、100円玉を入れてみる。と、
  ゼニガタアザラシが磯にウヨウヨしていたのが見えた。

  岬をあとにし、えりも本町を目指す。 両側が牧場。その奥が海(両側とも)
  という眺めが最高のところを歩く。いかにも北海道らしい風景に感激。牛に
  近づいてみるが、磁石のNとSのように、見事に私が近づくと逃げていく。くそ!

  そこからは車では、30分もかからないところだろうが、徒歩なので、しばらく、
     のんびり景色を楽しみながらいく。坂を上がったり下がっ たりしていくと、ゴー
    ルのえりも本町についた。
  
  けれども、ここで私が熱を出してしまう・・・。今回のゴールは、まだまだ先の
  静内だったが、リーダーが、歩くのは、このえりも本町で打ち切りということに
  してくれた。他のメンバーに迷惑をかけてしまい、悲しくなる・・・(;_;)。

  近くの公園にテントを張って、横になる。今日は、他のみんなが夕ご飯を用意
  してくれた。確か、ジンギスカン。みんなが、お尻に煙の出る花火をはさんで
  大はしゃぎ。 えりもの夜が更けていった。

           
                《こういう風景の中を歩くのは最高!》


【第7日目】 えりも本町アポイ (アポイ自然公園 泊) 1994年9月5日 

  熱はまだ下がらない・・・。バスに乗り、アポイ自然公園に向かった。
  みんなは、自然公園でゴーカードに乗ったりして遊んでたようだ。
  
  ここで「北海道方言Tシャツ」というのをおそろいで買った。
  背中に「はんかくさい・・・・馬鹿みたい」など、北海道の方言と、標準語の訳
  が書いてあるTシャツだ。
   夏休みが終わり、後期の最初の日には、これを着て学校に来ること、と決
  めたのだが、本当に着てきたのはY先輩だけだった。


 【第8日目】 解散    1994年9月6日 

  アポイ自然公園で解散。そのまま東京に戻る者あり、そのまま北海道を旅行
  する(通称 アフター)者あり、苫小牧までは皆一緒だったが、そのあとは
  思い思いの場所に散っていった。


おまけ「徒歩のたび」
 
「車で行きゃ、すぐなのに・・・」 そんな当たり前のこと、考えちゃはじまりません。
「徒歩」じゃなきゃ、気づかない景色、出会えない人、ってあるんです。
歩くスピードで、のんびり北海道の景色、地元の言葉を味わいつつ、
旅するのもいいものですよ。
会社にも入り、時間とお金の有無が、学生時代と逆転してしまった今となっては
このような旅はできなくなってしまいましたが(体力もなくなったし)、計6回の
徒歩合宿は、今でも忘れられないいい思い出になってます。