毛無山〜三方分山'02

〜計画だけは立派!二つの毛無山をつなげるはずが・・・〜


◆「雨ヶ岳〜パノラマ台」は一般的な登山道ではありませんのでご注意ください◆


日程 2002年5月4日〜5日
地域 富士五湖周辺(静岡県・山梨県)
形式 マイカー+バス利用、一般登山道+ヤブ道:山中幕営縦走
メンバー JO
行程 毛無山登山口臨時駐車場06:30−ゲート06:50−不動の滝展望台07:30/07:40−9合目09:50/10:00−毛無山山頂10:15/10:20−雨ヶ岳12:15/12:35−(尾根を間違え30分のロス)−佛峠15:15/15:30−岩場マーク16:45−幕営地17:00
 (実働:8時間35分)
幕営地05:30−パノラマ台06:30/06:50−精進湖への分岐07:00−精進峠07:50/08:00三方分山08:40/11:15−女坂峠11:40/11:45−水場マーク11:55/12:00−精進湖畔12:15  (実働:3時間30分)
駐車場 毛無山(1)ゲート脇に500円の有料駐車場
            (車のナンバー等を書きお金を投函する仕組み)
          (2)登山者臨時駐車場(無料・オートキャンプ場わき)
            (バスで戻ってくるため、私はこちらを利用)

三方分山精進湖畔より女坂峠方面へ数百メートル入ったところ
            神社わきに無料駐車場あり
トイレ パノラマ台近くに仮設トイレ/下山地精進無料駐車場わきに公衆トイレ
温泉 朝霧高原グリーンパークホテル
   ◆静岡県富士宮市麓146  ◆Tel:0544-52-0101
    ◆800円(パンフには1000円と記載)
    ◆シャンプー・リンス・ボディソープ・ドライヤーあり
     ※ほか、下山地・精進湖畔に山田屋ホテル800円
コメント ホントなら富士山をずっと右手に見ながら歩けます。地形図片手に踏み跡をたどる面白さにハマってしまいそうデス( ̄ー ̄)。


   
           
 ◆◆ アプローチ ◆

   
いつも企画だけは立派!^^;
       GWがやってきた。 今回も企画だけは立派。
      その名も「二つの毛無山を結ぼう計画!」。んが、最大のネックは
      水場がないこと。そして、そんなロングコースを私が歩けるかはかなり
      アヤシイこと。まあ、エスケープルートもけっこうあるから、読図を楽しみ
      ながら歩けりゃいいかと久々に運転する車にザックを詰め込み出発〜!

   低気圧女!?
       前日の天気予報をチェック。なーんと前線がぶらりと下がってきて
       いた( ̄□ ̄;)。ツェルトかテントか迷っていたが、やっぱりテントを
       背負っていくことに決定。あーあ、また雨具着ることになりそう・・・。
 

                  
                   [毛無山登山者用臨時駐車場]


        下山地からバスで戻ってくることを考え、バス停に近いほうの駐車場へ
        車を置き、登山口となるゲートまで歩く。キャンピングカーの見本市みた
        いにズラリとキャンピングカーが並ぶオートキャンプ場のわきを通る。
        登山口わきにある駐車場はまだ1台も車がとまっていなかった。

                           

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               ◆◆ 1日目◆◆

   急登・急登・急登。。。。テンション急下降
       初っ端からいきなりの急登。1合目、2合目と表示があるが、
       その間隔が長く感じるったら、もう!。
       途中の不動の滝展望台からはガスで、うっすら滝が見えるだけ。あ〜あ・・・。

                   
                          [チゴユリ?]

        ガスなのか雨なのか、樹木から水が滴り落ちてくるので雨具を着る。
        今年はなんだか雨具着用率が高い。やっぱり低気圧女なのかしら・・・。
        テンションもさがりっぱなしである・・・。
           
                   
                    [山頂手前はしっとりした樹林帯]



   
富士山はどこ行った〜〜〜〜〜〜〜!!!

        9合目からは尾根に出る。しっとりした樹林帯は良く言えば「神秘的」。
        富士山の展望がウリの毛無山の山頂ももちろん展望ゼロ。心の目で
        富士山を描いてみる・・・。
        風も出てきたし、ここで打ち切りにすることも考えたが、雨ヶ岳
        まで行ってそこで結論を出そうと先に進むことに。

                   
                 [このピークにも見慣れたお団子標識]



   毛無山〜雨ヶ岳
       エアリアには「毛無山〜雨ヶ岳は単独行を避け熟達者との同行が必要」と
       あるが、笹の刈払いが入っているし樹林の中には踏み跡もある。赤テープも
       要所要所につけられている。

                   
                    [誰もいない雨ヶ岳の山頂]



   雨ヶ岳から藪道へ
       富士山側の斜面が笹で展望が利きそうな雨ヶ岳。やはり何にも見えない。
       ここからは藪道に入る。天候も落ち着いてきたので、下降点が見つけられ
       れば先に進むことに。ダメなら端足峠へエスケープすることにし、北面に延び
       る尾根へ降りていく。
       割とすぐに「沼津かもしか」と書かれた赤布を発見。正しかったと確信をもてた
       ところで安心して鞍部まで急坂を下っていく。1333地点までは軽いアップダウン
       を繰り返す。ブナの新緑がとても奇麗。
       精進湖畔をツーリングするバイクの音が時折耳につくが、毛無山から翌朝の
       パノラマ台付近まで誰にも会わない静かな縦走路だった。

             
                 [新緑まぶしい本栖湖外輪山]



    尾根をはずして30分のロス(T_T)
  
     栃代への分岐点に、ボーイスカウトがつけたらしい道標が。
        そこから「佛峠へ30分」とあったが、なかなか峠につかないので
        コンパスを見ると1225地点から東に延びる尾根に入り込んでし
        まっていたことに気づく。これで30分のロス(T_T)。

       誤った尾根から佛峠へトラバースしてみると、正しい尾根から
       峠へしっかりした木の階段が作られていたのをみて力が抜ける・・・。

                
                [佛峠・本栖湖へ降りるルートあり]



     17時過ぎに行動終了
       
峠からは踏み跡が、よりはっきりするようになり歩く易くなる。
        中之倉トンネル上部から、地形図上はルートが尾根上を通っているが、
        実際は尾根の南側、北側を巻くようにつけられていた。

        パノラマ台まで行く予定だったが、17時を回ったところで、再びガスが
        濃くなってきたこともあり行動終了、幕営することに。
        自分の歩いているところは、線としては把握できるものの、地形図に
        現れない細かなアップダウンもあり、点としては確信はもてない。
        もうちょっと読図の腕を上げたいな〜。
        今回は動物の訪問もなく、静かで暖かな夜だった。                  

  

↓↓↓

        
                     ◆◆ 2日目◆◆

     またまた軟弱モードへ^^;
         3:30起床。4:30くらいから明るくなっていたが、ガスが薄くなるの
         を待ち5:30出発。ラジオでは、富士山で男性2人が自分の居場所が
         分からないと、携帯電話で救助を求めたとニュースで言っていた。
         富士山からさほど遠くないここでも、夕方からずっとガスに覆われた
         ままだった。
         
         前日、パノラマ台までいけなかったので、今日、御坂の毛無山まで
         行く当初の計画を実行するのは昨日のペースからは無理そう。
         出発も遅れたので、途中の鍵掛峠から下山したとしても、車を置いて
         ある朝霧高原まで戻るバスに間に合わない可能性も。。。
         ということで、あっさりと三方分山で行程打ち切り・精進湖へ下山する
         ことへ。一人だと自分の気持ちで行動を決められるのが良いのだけれど、
         その分、軟弱モードに切り替わるのも早い^^;。



                   
                  [思い出の地・パノラマ台もガスの中]

     5年ぶりのパノラマ台
          パノラマ台はもう5年ぶり。学生時代、合宿でGWのたびにやって
          きていた。ぼろぼろの山座同定版版も懐かしい。晴れると広い裾野と
          大きな富士山を見られる絶景ポイント、ここで感激して「山って
          いいな〜」と思ったのが8年前だっけ?早いな〜。
          パノラマ台からはもうしっかりしたハイキングコース。精進峠
         〜三方分山までは右手に大きく富士山、左手に林の間から白い
         南アルプスが見える。



           
              [三方分山からの富士山 あ〜コーヒーもうまい]

      富士山を一人占め
          パノラマ台からのコース上では徐々にハイカーとすれ違うが、
          まだ時間も早いこともあり静かな尾根道。精進峠からひと登りで
          三方分山。山頂そのものは木々に覆われているが富士山側の
         斜面は伐採されていて真正面に大きく富士山が望める。裾野が広い。
         富士山が大室山を抱く「子抱富士」もよく分かる。
         結局2時間半近く山頂に居てしまった。宴会山行
         以外で、しかも一人でこんなに長く山頂にいたのは初めて。

         他に誰も山頂にいなかったので、山行中にメールをくれていた友達と
         しばしメール交換。たまたま丹沢・御殿場あたりにいるとのことだった
         ので、下山後に御殿場でピックアップし、一緒に帰ることに・・・。
         山中では、ほとんどずっとドコモの携帯+@モードは圏内だった。



                 
               [何度も巨大な砂防ダムのわきを通る]



    平和なGWの風景
         女坂峠経由で精進湖まで下山。途中、エアリア上で水場マークの
         ある沢を横切る際、顔をじゃぶじゃぶ洗う。気持ちい〜〜〜!
         更に下ると深い青色の精進湖が迎えてくれた。釣り客やキャンパー
         がいっぱいの湖畔。時折、暴走族が爆音をあげながら走り去る
         喧騒を知って知らずか、富士山は変わらず大きな懐を広げていた。 

                
            [ボートがたくさん浮かぶ精進湖・奥に富士山]

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温 泉

      朝霧高原グリーンパークホテル[MAP]
         ◎富士山が見える露天風呂がウリ。展望優先のためか囲いが低いので
             ハッスルしすぎると駐車場から見られちゃうよん。


         ◎泉質にこだわらなければマズマズのところです。

  


  山行記録[年別/地域別/季節別]