安房鴨川の駅前から、「みんなみの里」までタクシーに乗る。
降り際の「お気をつけて」の運転手の笑顔が嬉しい。みんなみ
の里は道の駅のように地元の物産品が露店に並ぶ。
里山は山道に入るまでが難しい。途中の公道でうろうろしつつ
も、愛宕山の中腹の山道まで取り付くが、いつしか踏み跡も
薄くなり、「里山ハイキング」のつもりが思いがけず「藪山ハイク」
になってしまった。刺のある樹木が多い。晩秋とはいえ、房総の
藪の深さはなかなか手強かった。なんとか愛宕山の山頂近くを
走る林道に飛び出した時には手は傷だらけ。Oさんのフリースの
ズボンには、草の実がたくさんついていた(^-^)。
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[大山千枚田]
懐かしい棚田の風景が広がる
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愛宕山の山頂には航空自衛隊の基地があり、事前の申込みが
なければ立ち入り出来ない。今回は、申請をしていなかったので
基地の入り口までのつもりだったが、林道の分岐に「工事中のた
め平成15年3月までは見学できません」との看板が立っていた。
愛宕山の山頂は標高408メートルでありながら千葉県最高峰。
沖縄県の最高峰よりも低いが、いつかは訪れておきたいところだ。
林道からは、房総半島中央部の山並が奇麗に見える。どれも
400メートルに満たないがなかなかの景色。「房総アルプスだねえ」
などといいながら車道をてくてく歩くといつしか雨粒が落ちてきたの
で雨具をはおる。
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[大山不動への急な階段]
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金束(こづか)までの下りで、「東京から一番近い棚田」とうたわ
れている「大山千枚田」に立ち寄る。ノスタルジックな風景が広が
る棚田を見下ろす「棚田倶楽部」の休憩所で弁当を広げ、ストーブ
で温まる。11月の房総とはいえ、最高気温は10度に満たない寒い
日だったのでお茶のサービスがありがたかった。
帰路は、バス停まで大山不動を経由。急な階段を上がっての
境内からは、里の風景が見下ろせ気持ちが良い。足元の銀杏
を数えながらバス停に向うと、ちょうど15分後にバスが来た。
車内では熟睡。駅前の土産物屋とコロッケ屋で、酒の肴を調達し、
特急車輌で宴会しながらの帰途となった。 //
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