奥秩父 十文字峠越え'02冬
〜動物の足跡に導かれての静かな山歩き〜

日程 2002年12月14日(土)〜15日(日)
山域 奥秩父(長野県〜埼玉県)
形式 一般登山道縦走(冬期開放小屋利用)
メンバー 千葉3人娘(さよちゃん、せっちゃん、JO)
行程 12/14 梓山12:00→毛木平13:10/13:30→十文字峠小屋16:20(泊)
12/15 十文字峠小屋07:20→四里観音避難小屋08:25→三里観音10:30→白泰山避難小屋(二里観音)13:20/13:30→一里観音14:55→栃本16:10
駐車 毛木平に数十台・トイレ有


***1日目***


12/14: 梓山12:00→毛木平13:10/13:30→十文字峠小屋16:20(泊)


「避難小屋が混んでいたときのために、テントを持ってい
ったほうがいいでしょうか」と聞くせっちゃんに、「ぜーったい
こんな時期、そこに出かける人なんていない、いない」とKUMA
さんに笑われて出発した十文字峠越え。



週末は久々に、晴れマークが天気予報図に並び喜び勇む
3人組。初めて乗る小海線から八ヶ岳、甲斐駒・鳳凰、富士山
が白い姿を横たえているのがよく見える。緩やかな列車の
旅は今回の山行きの期待を膨らます。



濃川上駅を降りると小さな村営バスが待っていた。私達が
乗り込むと同時に出発。梓山で下車し、バス停でおにぎりを
ほおばると、通りかかるニッコリ微笑む地元のかたに「うまい
かい」とひやかされる。


◆高原野菜畑の中を毛木平まで歩く◆

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◆工期が12月15日までという、出来立ての橋を渡り登山道へ◆

↓↓↓

雪は15〜20センチ程度。十文字峠経由で甲武信へ登る人
くらいいるだろうという期待むなしくトレース皆無。





ースタイムの1.5倍かけて16時を回る頃に十文字峠小屋に到着。
予定では、ここからコースタイムで50分の四里観音避難小屋へ
泊まる予定だったが、ここまでのペースを考えると十文字
峠小屋で泊まるのが無難だろうとザックをおろす。





文字峠小屋は冬期開放されていると聞いていたけれど、
土間以外はベニヤで打ち付けられている。寒いけど、今夜
はここで寝るかぁと話していたが、ふとそのベニヤに手を
触れたら、「ギギーーーーッ」と奥の廊下への扉が開いた。
「あぁ、こっちに上がれたんだね。気づかなかったら土間で
寝ることになったよ。見つかって良かった良かった」
2部屋ちゃんと冬期開放されていて、毛布も使えありが
たい。水場は5分下った水場がまだ使えた。積雪15センチほど。
寒くて酒も進まず早々に就寝。


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***2日目***


12/15: 十文字峠小屋07:20→四里観音避難小屋08:25→三里観音10:30→
白泰山避難小屋(二里観音)13:20/13:30→一里観音14:55→栃本16:10



い天気だ。トイレの屋根の上にオレンジ色に染まった浅間山
が見える。分岐を栃本方面へ折れ、ダラダラ下り始める。奥秩父の
原生林らしい深い緑の森に雪が良く映えている。

日の五里観音から始まり一里観音までをたどる十文字峠越え。
早速四里観音が現れる。耳に手をあてた可愛らしい姿。





ばらく下ると昨日泊まるはずだった四里観音避難小屋
に出る。ログハウス風の奇麗な小屋。外にはトイレもある。
「水場まで2分」の看板。十文字峠小屋も快適だったがここも
良さそうだ。





山は南斜面を、赤沢山は北斜面を巻く。北斜面は雪も深く、
トラバースに難儀する。予定よりだいぶ時間がかかって三里観音に
到着。ヘッドランプをつけての下山がちらつくが、ここからは南斜面
に登山道がついていることが多く、ぐっと歩きやすくなる。





ラダラの下山路から一転、急な登りにさしかかると白泰山避難
小屋へ出た。四里観音避難小屋と比べ、ずいぶん「避難小屋」
らしいただずまい。中は見なかった。


◆白泰山避難小屋◆

屋の脇には二里観音。残すは一里観音のみ。ここでせっちゃん
からミカンの差し入れ。さよちゃんと歓声をあげる。長く歩いてきた
身には嬉しい。さよちゃんからは大納言パン。パンに練りこまれた
小豆をみて、「さっきからこんなのがコロコロ落ちてるよねぇ」
とせっちゃん。そういえば鹿の落し物がたくさんあったっけ(汗)。
食欲減退・・・(T_T)



こからは広葉樹が増え、雰囲気が変わる。葉が落ちている
おかげで、浅間や両神方面、奥秩父主脈、和名倉の稜線が奇麗
に望める。こちらから見る和名倉はたおやかな尾根がとても奇麗だ。


◆木々の間から和名倉山◆

暗い檜の植林帯を通り、林道を一本横切ってやっとこさ
たどりついたバス停。時計を見ると16時12分。バス停にいた
男性に「16時09分のバスは行ってしまいましたか?」
とおそるおそる尋ねると、ニヤリと笑い「良かったですね」とあごを
しゃくるその方向を見ると、今まさにバスがこちらに向ってくるところ
だった。またまた歓声を上げる千葉3人娘であった。 

物の足跡に導かれての静かな山でした。今回、タイムアップ
で泊まれなかった四里観音避難小屋は次回のお楽しみとします。

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おまけ:「娘」と名乗る者に限って「娘」じゃないんだよな〜という
苦情は一切受け付けません!!(汗)




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