那須:苦土川 井戸沢'06
〜癒し系の沢をたどって癒し系の稜線へ〜

日程 2006年8月27日 (
山域 那須(栃木県)
形式 沢登り(前夜発・日帰り)
メンバー 山の会(バン、トシ、ウエ、sawa、mine、kuma、マツケン、JO・・・8名)
行程

三斗小屋温泉跡〜井戸沢入渓〜15m滝〜二俣〜稜線〜流石山〜大峠〜三斗小屋温泉跡

駐車 三斗小屋温泉跡、入渓地点付近に数台ずつ(時期によっては手前のゲートまで)
温泉 大正村・幸乃湯温泉
 ◆栃木県黒磯市百村3536-1  ◆Tel:0287-69-1126 ◆500円
 ◆ボディソープ有


   
           
 ◆◆ アプローチ ◆

    今まで、北アルプスの赤木沢が癒し系ナンバーワンの沢だと思ってた。
        ところが知人から「赤木沢より井戸沢のほうが良かった」って言われ、
        「なに!?赤木沢より良いところがあるの!?」ってずっと井戸沢に行って
        みたかったのだ。その井戸沢に行けるチャンスが今夏ようやく巡ってきた。

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   アプローチで気になってたのが深山ダムからの林道の状況。
       ネットのレポのほとんどが「四駆じゃなきゃ大変」って書いてあった。
       うーん。これは事実でした。普通の車高の車で乗り入れたところ、
        「ガリガリッ!!!」  「カキーン!!」  「ゴツッ!!」 の連続。
       いやはや、アプローチが核心部なんじゃないかと思ったくらいです(^-^;。
        
        ちなみに今回は深山ダム奥のゲートの鎖にかぎがかかってなくて、
        三斗小屋温泉跡まで車で乗り入れできました。
        ゲートには「8月31日までは鍵をかけません」って書いてあったので、
        9月以降はゲートまでしか入れなくなるかもしれなかったです。。。要確認。


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               ◆◆ 山ん中 ◆◆

       三斗小屋温泉跡から三斗小屋温泉方面に行くとすぐに苦土川本流に
         かかる橋のあるところに出る。橋は渡らず苦土川本流沿いに行ってすぐ
         の涸れ沢が「井戸沢」。ここで沢支度をして入渓。

         入渓といっても実際に水が出てくるのはF1(3メートル)の手前だった。

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       F1を過ぎるとわりとすぐに15メートルの滝。バンさんは水流沿いをしば
          らく観察してたけど、結局みんなで右側から巻く。残置のシュリンゲに
          足をかけ、プラスお助けヒモで確保されて登った(^-^;。
          その後は笹の中の踏み跡をたどって落ち口へ。
           他の人のレポどおり、井戸沢で滝らしい滝はここだけで、あとはナメ滝
           や階段状の滝がほとんどで、結局ザイルを出すところはなかった。
     
                 
                           最初の大滝

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        徐々に周囲は草原チックに明るく開け、
           1輪だけ残っていたニッコウキスゲには感激。


                  
                        8mスダレ状ナメ滝
           
                
                       12m階段状ナメ滝
          

                
                       6m斜め階段状ナメ滝



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        二俣をすぎると沢の幅は更に狭くなり、やがて「10mチムニー状」の滝
           に出た。ここら辺にくるとほとんど水がなくなり、沢自体は草原の中の細い
           ガレ場と化し、踏み跡をたどりながら稜線までつめた。
           特にやぶこぎもなく、ガスっていて暑くも無く快適な遡行でした。
             私でも簡単に登れる滝がほとんどの癒し系の沢がいいね〜。
           
   
                   
                            二又から先
 
 
                  
                          源頭(ちと藪に入るけど踏み跡アリ)

         

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        稜線に出たらそのまま流石山に向う。広々した稜線にはハクサンフウロ
           やウメバチソウ、アキノキリンソウ、ヤマハハコなどなどが咲いてました。
           この広めの尾根は残雪期にも歩いてみたい!
            流石の山頂から大峠まではやや急な斜面。Kumaさんはお花の写真を
           撮るのに夢中。ペースもゆっくりめになったので一安心。

                  
                          流石山を望む

   
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        大峠からは何度か飛び石伝いに小沢を渡る。峠沢の先に、旧三斗小屋
          温泉跡方面に直で下りる道(峠沢沿い)との分岐(標識アリ)があったが、
          峠沢沿いの道は藪で覆われてたので(トシちゃんも先に行っちゃってたし)、
          当初の予定通り三斗小屋温泉経由の一般登山道を行くことに。峠沢沿いの
          道は、地形図にも山と高原地図にも載ってないですが、山と渓谷社の「アル
          ペンガイド」の地図には載ってました。
           ネットの記録でよく見かけるので、いつかトライしてみたいです。
           
 
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        キレイな森の中をゆるやかに下っていくと、最初にくぐった橋に到着。
           ぐるっと一周回ってきました。
            那須は表がわは、茶臼岳が噴煙をあげていたりとゴツゴツした印象
           ですが、峠ノ茶屋より西側は、うってかわって、深い緑に覆われていたり、
           たおやかな稜線があったりで、同じエリアでもいろんな表情を持っていて
           面白いところだなーと思いました。



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* * *おたのしみ* * *

             

      ◆大正村・幸乃湯温泉  評価:★★★☆☆(独断と偏見ですm(__)m)
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         施設データ
           ◆栃木県黒磯市百村3536-1  ◆Tel:0287-69-1126
             ◆500円
             ◆ボディソープ有

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         キレイめの露天風呂もあるし、館内は畳敷きの廊下で裸足で歩くのも気持ち
           良かったし、まあまあの温泉。次にこの界隈に来たときも入りに来ると思う。
           残念なのは洗い場が3コしかないのと、シャンプーリンスが無いこと。
           500円だからしかたないけど、「500円だからこんなもんか」って「普通」のイメージ
           になっちゃったので、星は3つ。ちょっと辛めの採点かも。。。


  山行記録[年別/地域別/季節別]