大朝日岳'09(1870.3M)
〜 山岳会の夏合宿をストーカー 〜

日程 2009年8月15日(
山域 朝日連峰(山形県)
形式 日帰り周回ハイキング
メンバー いちご、JO
行程 8/14 19:30頃朝日鉱泉着(車中泊)
8/15 朝日鉱泉04:55〜金山沢(水場)06:20〜鳥原小屋07:10/07:35〜鳥原山07:50/07:55〜小朝日岳09:00/09:20
     〜銀玉水
10:05/10:15〜大朝日小屋10:40/11:30〜大朝日岳11:40/11:45〜長命水13:10/13:20
      二俣(吊橋)
13:55〜朝日鉱泉15:25
駐車 朝日鉱泉(登山者用は5台程度)(トイレ・水は朝日鉱泉ナチュラリストの家を借りる)
温泉 朝日鉱泉ナチュラリストの家
090-7664-5880(現地衛星携帯)  500円 リンスinシャンプー、石鹸あり、
登山シーズン(7/12〜8/23)は毎日、シーズン外は土日のみ、12:00〜20:00
参考HP 朝日鉱泉ナチュラリストの家   泡滝ダム〜以東岳の情報は鶴岡市のページ


   
           
 ◆◆ アプローチ ◆

     
お盆休みに、山の会の夏合宿が朝日連峰でおこなわれることになった。
      縦走組と沢組の2パーティーが来るので、私らも山頂合流を狙って大朝日岳に行くことに。
      私は昨年以来、2度目、いちごちゃんは初めての朝日連峰だ。


     飯豊町経由で朝日町に行き、細い林道を朝日鉱泉まで車を進める。
       川沿いで片側は路肩、片側はU字溝なので走りにくく感じる。
       去年来たけど、こんな悪い道だったっけと首を傾げるが、良く考えたら、乗り合いバス
       に乗った瞬間爆睡したので、全然記憶に無いだけだった。


     10km以上、林道を進むと朝日鉱泉ナチュラリストの家の明かりが見え、その少し奥に
       登山者用の狭い駐車場があった。最後のスペースに滑り込みセーフ。ペルセウス座
       流星群の時期だから、夜空を見上げてみたものの、星は奇麗だったが流れ星は見られず。



                           

↓↓↓
   
               ◆◆ 山ん中 ◆◆


    ナチュラリストの家でトイレを借りて出発。トイレは玄関を入って右手にあり、靴を脱がなく
       て済むような位置関係になっていたので助かった。水道は玄関わきにもあります。


     ナチュラリストの家」の建物わきから朝日川にかかる吊橋を渡る。少し進むと鳥原山
       への分岐点。初っ端から良い雰囲気の森だ。私も持っている(確かモコモコさんもこれ
       だったような)モンベルの大きなザックを背負った縦走初日の単独女性を追い越す。

       結局、この方は私らが休憩していると追いつかれる・・・を繰り返し、日帰り荷物の私ら
       とほとんど同じペースだった。


       
         ナチュラリストの家の下方にある最初の吊橋          ゆるゆる高度を上げる



      992.6m地点まではゆるゆる登ったあと、金山沢(エアリアMapで水場マークのところ)
        まで少し下る。金山沢を飛び石伝いに横切り、再び登りにさしかかったところで最初の
        定時交信の時間になった。

        縦走パーティーは、お盆の渋滞で高速バスが大幅に遅延し、結局、朝日縦走は断念し、
        月山に転進していたので、沢パーティーとは交信できるかなと思ったけれど、お互い
        谷筋にいるためか交信ならず。





      エアリアでは金山沢から鳥原山までコースタイムは2時間となっていたが、案外あっけ
        なく鳥原小屋に到着。木道の敷かれた湿原の中の小高い箇所に小屋は建っていた。
        眺めも良く気持ちの良い場所。混雑した大朝日小屋よりも、こちらのほうが泊まるのに
        良さそうだ。

      


       鳥原小屋で2度目の交信タイム。まだ繋がらない。入リソウカ沢を遡行しているはず
         だから、小朝日岳の尾根が邪魔をしているのだろうか。





      鳥原の展望台からは小朝日岳への急な登りと、大朝日岳への長い稜線が良く見えた。
        先はまだまだ長いな〜。

       
            鳥原小屋の近くの湿原                    よく整備された石の登山道


                    
                           鳥原の展望台からの眺め




      小朝日岳への道は登山道補修作業の真っ最中だった。土嚢袋が置かれた階段を
         上がり、ぜいぜい言いながらやっとこさ小朝日岳の山頂へ。今日一番きつかった
         ところだ。
          ここまでくると、大朝日岳がぐんと近くなった気がする。
         んが、いったん、ぐんと「これでもか!」というくらい熊越まで下らなくてはいけない
         ので少しがっくり

       
           えぐれた登山道に置かれた土嚢袋             小朝日岳への最後の登り


       
          小朝日岳から大朝日岳方面              小朝日岳を振り返る けっこう下ったナァ〜





      下る途中で3度目の交信時間。ここでようやく沢パーティーと交信できた。
        生まれて初めてで、ド緊張。どもりながらコールサインをやっとやっとで言うと、
        「良く聞こえますよ〜、JOチャン!」と、久しぶりに聞く沢仙人Y氏の声。ワーイ!!

       なんでも沢パーティーは、雪渓処理に手間取り、まだ中岳から派生する尾根の藪を
       こいでる真っ最中とのこと。
       藪漕ぎで、時間が読めないから、待っていないでいいからね〜、だって。そっか〜。
        合流できないのは残念だけど、交信成功できて良かった〜!藪漕ぎガンバレー!!



      小朝日岳を巻く道との分岐点で休憩していたかたが、汗をかきかき下ってきた私ら
        に水を飲ませてくれる。まだ大きな氷の塊が入っていて、塩が効いたおいしいお水だ。
        「おいしい〜〜〜!!

         疲れた体にほどよい塩気がたまらない。
         こんなときは、黄色いシュワシュワよりおいしく感じる。



 

            
                    小朝日岳から大朝日岳への稜線の途中




      大朝日岳への最後の登りに差し掛かるところが「銀玉水」。登山道からはすぐなので
        水汲みに行ってみる。冷たくておいしいので、何杯もおかわり!

       銀玉水からは再び急坂。それでも、ニッコウキスゲやたくさんのお花に癒され、小朝日岳
       への急登よりも楽しく歩ける。青空にもこもこ雲。この夏初めての晴天のもとでの山歩き。

                   
                            銀玉水



      
       銀玉水からの登りでは植生保護のネットが            椰子の繊維を敷き詰めた上に張られたネット
                                       ココには発芽できそうにないに見えるけど。。。


    
         青空&草原&ニッコウキスゲ                   中段が中岳から派生する尾根
                                                    沢登りパーティーが藪漕ぎしてるらへん



                        
                                     大朝日小屋に到着!




      10時40分頃、大朝日小屋に到着。途中、藪漕ぎ真っ最中の3つの点々を見つけたが、
         それも見えなくなっていた。また沢床におりたのかなあ?
         小屋前で1時間近くまったり。周りはマツムシソウやナデシコのお花畑になっている。
          少し秋の気配が漂い始めているけれど、やっぱり夏山はいいなーと、大きく伸びを
          しながら思った。

      
            小屋前のお花畑                         金玉水のほう


                        
                     山頂付近でみかけたミヤマリンドウ  ぎゅっとたくさん咲いていた




     さんざんっぱら休憩したあと、ようやく大朝日岳の山頂経由で下山開始。
        小屋からゆるゆる10分くらい登ると山頂。去年はガスガスで何も見えなかったけれど、
        今日は西朝日岳から先へ続く朝日連峰の縦走路はもちろん、磐梯山や飯豊連峰など、
        周りの有名どころの山も見える。
        去年は、まさか翌年のお盆に自分がダンナとここに来るとは夢にも思わなかった。しみじみ。。。

       
        
            大朝日岳まで、小屋からひと登り             小朝日岳〜鳥原山方面 


       
                     中岳〜西朝日岳方面                       珍しく写真を撮ってもらった




       平岩尾根へののびのびした稜線に惹かれながらも、予定通り中ツル尾根の急な
         下山路へと進む。時折、いちごちゃんが足を止める。8月半ばでもイチゲがたくさん
          咲いているのに驚いているようだ。


     
          中ツル尾根をぐんぐん下る




        中ツル尾根は、標高と「○合目」と書かれた標識が立っていた。明るい尾根道から
           ブナの森に変わり、ぐんぐん下ると「四合目」「長命水」とある森の中の広場に出た。
            水場へは多少下らないと行けないようだったので見に行かなかった。


        
                 立派なブナがたくさんある癒し系の森を下って、長命水への分岐へ




       長命水から更に傾斜を増し、沢の音がどんどん大きくなるが、なかなか二俣の吊橋
          につかない気がする(実際は30分くらいしか歩いてないのに)。足が疲れてちょっと
          のことでズルッと転ぶようになるころ吊橋に到着。


                      
                         やっと吊橋へ渡る あとは沢沿いの道




      ここからは朝日川に沿ってつけられた登山道を行く。癒しの森の中を歩いたり、
         小さな沢を横切ったりしながら何度か吊橋を渡りながら概ね平坦な道を進むと、
        朝一番に通った鳥原山方面への分岐に到着。
         ここまでくれば朝日鉱泉まではあと少し!


    
                   沢沿いを歩いたり、沢から少し離れて森の中を歩いたり・・・


                  
                 橋が壊れている箇所は右手を飛び石伝いで渡った(1年前と同じ状況)




       やっとたどりついた朝日鉱泉ナチュラリストの家で日帰り入浴。
         脱衣所は狭いですが、雰囲気の良い湯船と茶褐色のぬる目のお湯で長丁場の
         疲れを癒す。下山後、ここに泊まり、翌朝(7時台)の乗り合いタクシーで左沢駅
          まで出るグループがいくつもいた。


         お風呂場で一緒になったかたが、朝日鉱泉に下りてくる途中でアブに刺され、
         「アナフィラキシーショック」になり、動悸が激しくなり、じんましんが出てきたと
          話してくれた。ハチによるアナフィラキシーの話は良く聞くが、アブでの例は
          初耳。症状は落ち着いてきたそうだが、まだ手足にたくさんのじんましんが
          出ていた。この話をいちごちゃんにすると、「やっぱり山は長袖だな!」だって。
          半袖&半ズボンだった私は面目なし。。。


    



     いちごちゃんにとっては山では一番の遠出になり、帰りはクタクタになりながら
       運転してくれましたとさ。ねだって連れてきてもらった私は「眠くなったら運転代わるね」
       と言っておきながら、助手席でうとうとしてしまった ZZzzz。ごめんね〜。

         といいつつ、更なる遠征を企む私。ふふふふふ。

         



  

↓↓↓


* * *おたのしみ* * *

                 
           
      ◆朝日鉱泉ナチュラリストの家 評価:★★★◆☆(3コ半) (独断と偏見ですm(__)m)
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         施設データ
              ◆山形県西村山郡朝日町大字朝日岳外54国有林
                 ◆Tel:090-7664-5880(現地衛星携帯)
                 ◆12:00〜20:00・ 登山シーズン(7/12〜8/23)は毎日、シーズン外は土日のみ、
                 ◆ 500円 リンスinシャンプー、石鹸あり、

         〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
         
          私好みの色つきのお湯。かなりぬるめでしたけど、それもまた私好み。
            脱衣所が狭いのと、湯温調節が難しいのが難点ですが、そこまで望むのは酷でしょう。。。
           

  

  山行記録[年別/地域別/季節別]