◆◆ 山ん中 ◆◆
翌朝、猿田のゲートまで車で移動し、そこから先、石黒山の登山口までは自転車で
アプローチ。朝日スーパー林道が11月4日で猿田ダムから先が通行止めとなっている
からです。(9日13時からは縄文の里付近から先も冬期通行止めになりました)
林道わきのブナの原生林は見事なので、途中、自転車を押す登り坂もあったけれど
苦になりません。
ゲート近くに駐車し、出発準備 坂道はすいすい(この写真は帰り道)
登山口周辺には数台駐車できるスペースがありました。スーパー林道が開通している
時期であればここまで車でアプローチできます。
登山口には、きのこ採りや登山者に注意を促す看板が立っていました。
折しもこの日、この近くの山にきのこ採りに入ったまま行方不明になっていた方が
1週間ぶりに無事自力下山してきた一件を車へ戻った時、知ることになります。
登山道はしばらく石黒沢沿いをたどります。落ち葉に隠された木の根や
ぬかるみにてこずりながら何度かの渡渉をまじえヒタヒタと歩きます。
飛び石伝いに石黒沢を渡るときは、少し上流に行ったりと、渡渉できる
箇所をあれやこれやと探す必要がありました。
いちごちゃんはスタスタと、カモシカ永井さんはさすが「カモシカ」と名乗るだけ
あって華麗にジャンプ、私は四足歩行に近い状態で(^_^;)の渡渉。とほほ。
石黒沢を渡ってからは急登が始まります。それまで沢沿いの道でほとんど
高度を稼いでこなかった分を取り返します。
ピンクテープや黄色テープに導かれながら、ブナの落ち葉をサクサク言わせ
ながらぐんぐん上ります。途中、季節を間違えたのか、うっかり者のフキノトウを
発見(^o^)♪
一旦、平坦になり癒しのせせらぎを渡渉してから最後の登りにさしかかります。
ぬかるんだ急斜面をトラロープにつかまりながら登る場面もあるものの、概ね
歩きやすい道でしたが、落ち葉に踏み跡を隠されていることも多く、テープが
ないと不安になるような登山道でした。
最後の急登をこなすと廃屋と化した避難小屋が現れました。屋根も崩れて休憩も
ままならない姿になっていて、さみしくなりました。
小屋から山頂まではほぼ平坦の道。少しやせた尾根を行ったところにある最高地点と
思しき場所に三角点がありました。
標識も無い地味な山頂でしたが、山頂手前の開けた箇所からは村上方面の日本海や
朝日連峰が望めました。また眼下に広がる癒し系のブナの原生林も「萌え萌え〜」と
なる素敵なものでした。
ドライフラワーと化したアジサイ
避難小屋近くで一服(近所のジェラート屋の焼き菓子) カモシカ永井さんと乾杯♪
のんびりしたあと、往路と同じ道をゆっくりおりました
自転車で再び、猿田のゲートに戻ると、新潟の地元局BSNのカメラと
リポーターが取材に来ていました。
1週間行方不明になったキノコ採りのかたが自力下山してきたニュースの
取材とのことでカモシカ永井さんがインタビューを受けました(^o^)
この1週間、冷たい雨や雪が降る日もあったのに、どうやって無事でいたのか
とても不思議でしたが翌日のニュースでその答えが出ていました。
大きなビニールを被り、ツバキの枝葉を下に敷き眠り、体温の低下を防いだ
そうですね。数年前の白馬岳での遭難事故、今夏のトムラウシでの遭難事故、
いずれの場合も、生死を分けてのは体温低下をいかに防いだかでしたが、
今回も御仁の工夫が生還の鍵となったのですねw(゜o゜)w
<小さい秋見つけた〜〜♪>
登山道の落ち葉に隠すように集められていました
きのこいろいろ いくら眺めても飽きない可愛さです
木の上からキノコを投げ落とすいちごちゃん
下でキャッチしようと待ち構えるものの
頭にポコポコ当たるばかり・・・・
サルカニ合戦のような一幕でした。
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