◆◆ 山ん中 ◆◆
登山口にある広い駐車場に車を置き出発します。
登山口前に広い駐車場とトイレがありました 立派なゲートをくぐって出発!
平日だし、出発するときは、私の車1台だけだったので、念のため熊鈴を鳴らしながら
歩き始めます。出始めは杉林の中のじぐざぐ道。スミレや知らない黄色い可愛い花を
愛でながら歩きます。おいしい5枚葉っぱの木は葉っぱが開きすぎ、しかも乱獲され
木も丸裸(かわいそ〜)、3枚葉っぱのおいしい木のほうも完璧に葉っぱが開ききって
います。がっくし。
ラジウム清水周辺にも大好きな葉っぱはありましたが、うちの冷蔵庫にまだたくさん
あるので、今回はそのままスルーします。
出だしの杉林 知らない可愛い黄色い花
ラジウム清水 松ヶ峰のベンチ
胃腸の悪い人や子どものオタフク風邪、
目の病気によく効くそうな。
杉林の中の道をぬけるとベンチのある松ヶ峰に到着。
お天気が良く、少し蒸しますが、やがて、若いブナの林に出ると、風が通るように
なりました。さわやかなブナの尾根道をトコトコと登ると、日本海側が望める
「沖見休憩所」に到着しました。
ブナの新緑シャワーを浴びながら歩きます その名の通り、日本海の沖が見える沖見峠
やがて、左前方にこれから登る「日本国」の山頂が見えるようになりました。
花の時期も終盤になったユキツバキやツツジの花を見ながらテクテク。
足元には可愛いお花もひっそりと咲いていました。
チゴユリ? 日本国が見えてきました
ひょこっと東屋のある蛇逃峠に出ました。残雪でゼブラ模様になった朝日連峰が
見えました。ここで今日下山ルートにとる「蔵王堂」へのコースと合流します。
蛇逃峠から山頂方面へ少し進むと、「鷹待場」に出ます。
その昔(江戸時代)、日本国では多くの鷹が獲れ、弓矢に用いられたそうです。
見事な鷹を見た時の将軍が「鷹が獲れた山を日本国と名づけよ」と命じたのが
「日本国」の地名の由来とも言われているそうです。
他にも、名前の由来は諸説あるようで、山頂の東屋にも名の由来に関する看板が
設置されていました。
蛇逃峠の東屋
鷹待場
鷹待場から鞍部まで少し下り、山頂まで登り返します。
山頂までは、尾根を行く直登ルートの踏み跡と、気持ち迂回するゆったりルートが
ありました。私は急がば回れでゆったりルートで登ります。
ゆるゆる登ると、東屋と休憩小屋のある山頂に出ました。
555mの山頂
ヤマケイの「分県ガイド」には山頂から粟島や朝日・飯豊連峰、鳥海山が一望できると
書いてあったけれど、飯豊連峰は良くわかりません。雲のあたりのうっすら見える白い
峰々がそうかな〜と思うくらいでした。鳥海山も同様です。
朝日は木々の間から見える程度。日本海も、気温が高いためか、海岸線がうすらぼん
やりしていてよく分かりません。初冬の葉が落ち、空気が澄んだ季節にくれば見えるの
かもしれません。残念ですが、山頂の奥のほうにある原っぱで大休止して、今回も
車を運転しても怒られないビールを飲んでから下山することに。
下山を開始してまもなく、男性2人組とすれ違います。
私のザックで鳴っているじゃんじゃんうるさい熊鈴をパッと手で押さえます。
「1人じゃ寂しいでしょう〜」etc.幾つか言葉を交わしてから、お二人は山頂へ
向かいました。土日の単独は、「誰かに会えるかも」を期待しているけれど
平日は、確かに「貸切だ!」と単純に喜べず、少し寂しい山歩き。
せめて山頂で会えれば良かったな〜と思いつつ、再び下り始めます。
蛇逃峠から、往路と分かれ「蔵王堂」方面へ下ります。
往路よりは少しきつい傾斜をよいしょよいしょと下ります。
枯れたナラのわきから朝日連峰が見えました。今年は行けるか分からないけれど
そのうち、また大鳥池で泊まりたいなあなんてぼんやり考えながら歩いているうちに
段々、ゲコゲコ蛙の鳴き声が賑やかになってきました。
左手の眼下に代かきしたばかりの田んぼが見えるようになってまもなく「蔵王堂」に
出ました。祠の中を覗いて、再び歩き始めるとすぐに蔵王堂登山口にでました。
ナラ枯れの右手に朝日連峰が見えました 蔵王堂
この写真だと雲にまぎれて分かりませんね
小俣の登山口はゲートでしたけれど
こちらは鳥居でした。
蔵王堂の登山口から小俣の駐車場へ歩いていると小俣集落を通過します。
屋号の入った木の表札が下がった味のある街並を眺めながら駐車場へ
戻ってくると、入れ違いで男性2人が小俣の登山口から入山するところでした。
小俣集落 小俣の郵便局も味があります
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