メザシの気持ち

「富士に1度も登らぬバカ、2度登るバカ」。こんな言葉があります。日本一の富士山に1度も登らぬ者もバカだが、(見るほうが良い)富士山に2度も登る者もバカだという意味のようです。この言葉を聞くたびに、「3度登ったワタシって・・・」といつも思ってしまいます。

性の悪い山ってあるものですが、私にとって富士山がそのようです。3回登って見事に3度とも暴風雨の中の登山。まさに「嵐を呼ぶ女」です(T_T)
そんな悲しき富士登山の3度目は、某メーリングリストのオフ会でした。東京、大阪、九州などなど全国各地の参加者の都合を合わせたので、決行日はおそろしや〜、富士山が最も混雑するお盆の土日だったのです。
  
スの中をえっちらおっちら登り、八合目の小屋に到着すると、まず小屋の人に部屋へ案内されます。そして、「あなたはココ、頭はこっち。あなたはその隣、頭はあっち。もっとくっついて、そうそう。」と、寝る格好を事細かに教え込まれます。

「上を向いて寝られないんだ・・・」と、冷や汗タラ〜リ(^^;。大混雑は覚悟していたものの、いざ、互い違いに横向きに寝させられると驚きは隠せません。いつもの、カレーライスの夕食を取ると、人があふれている小屋ではすることもないので、寝ることにします。練習したとおりに横になると、誰かが「メザシの気持ちがわかるなぁ〜」とつぶやきます。

の熱気で汗びっしょりですが、小屋の外は暴風雨。窓を開けることも叶いません(涙)。暑さと息苦しさから少しでも逃れようと、廊下にまで人がゴロゴロ。野戦病院さながらの光景です(^_^;)。
   
朝、トイレの前は長蛇の列。やっとこさトイレの個室にたどりつき腰をおろすと目の前には誰が書いたのか「天は人の上に人を寝かす」との落書きが。ジーーッと眺めつつ、力なく笑ってしまったのでした。 //