屋久島

 ページ2                    (鹿児島県) 1997年3月


[第3日目]3/18(火)
   ●高塚小屋〜縄文杉〜夫婦杉〜大王杉〜ウィルソン株〜楠川別れ〜
     白谷山荘〜楠川=(バス)=宮之浦・・・・・民宿かわかみ(泊)

 

  屋久杉見物


 高塚小屋を出て10分ほどで、縄文杉に到着。柵で囲まれて近く
 までは行けない。とりあえず記念写真をとるが、大きすぎてなか
 なかファインダーに収まらない。あとで、現像してみると湿気の
 多さでレンズがくもっていて全く写ってなかった(涙)。ウィルソン
 株もとにかくデカイ。中には水が流れていた。 
    

トロッコ道


 しばらく下っていくとトロッコ道に出た。少しスタンド・バイ・ミー
 気分で歩く。平日でお天気も悪いにも関わらず、結構、屋久杉
 を見に行く観光客とすれ違った。白谷雲水峡のほうは台風の
 影響でタクシーも入れないということなので、みな荒川から歩い
 てきたのだろう。
     

白谷山荘〜楠川


 
 白谷雲水峡方面へ下山。途中、雨を避け、無人の白谷山荘の
  中でお昼をとらせてもらう。

  雲水峡から楠川へは長い長い下りだった。途中から楠川林道に
 出て、時折、種子島の姿が見えた。山頂ではずっとガスに覆わ
 れていたので、初めての展望らしい展望を得られた。

 楠川のバス停は、待合室があり、展示してある写真を眺めてい
 る間にバスが到着。バスを待つ間に、観光案内所に電話し、
 島内で安価で泊まれる民宿を紹介してもらった。「晴耕雨読」と
 「民宿かわかみ」。最初に「民宿かわかみ」に電話したら、空き
 があるということなのでそちらに泊まることにした。
           

 民宿かわかみ


  おかみさんが最高にやさしい。レンタカーの営業所も近い。
 この日は本館は満室だったので、離れに連れていってもらった
 が、これがまた普通の一軒家で、お風呂も部屋4室も一軒まる
 まる貸切状態。

  気をよくした我々は、酒をたんまり買い込んで大宴会。途中で
  酒も切れ、民宿の本館に酒の買い出しに行く。おかみさんは、
  眉毛を八の字にしながらも快く併設されている商店をあけて
  くれた。

  このあとは、山を歩き、疲れた体を熱い湯で癒すことも忘れ、
  禁断の宴へと身を投じるのであった。出発前、後輩に「すごい
  メンツと言われたことが、自分でも納得できた・・・。
           

 

yksm4.jpg (10357 バイト) yksm5.jpg (16821 バイト) yksm6.jpg (11554 バイト)
【ウィルソン株】 【ウィルソン株内部から見上げる】 【ヤクシカが2頭 見えないかなあ

[第4日目]3/19(水)
   ●島内観光(レンタカーで一周)=宮之浦港=(高速船
    トッピー)=鹿児島港〜黒ブタの店=西鹿児島駅から帰京


【モッチョム岳】

屋久島の道


 屋久島の道は、走りやすい。そして、ついついよそ見をしたくな
 る。が、一個所、島の北西部を走行する時は、細く路面状況も
 あまり良くないので注意が必要だ。
     

屋久島の観光スポット


 (時計と反対まわりに観光した順番どおりに紹介します)

  ●志戸子ガジュマル園
       
ガジュマルがワサワサしていてまあまあ面白い。南国に来たぞ
        という雰囲気が味わえる。
   ●永田浜
       夏はウミガメの産卵が見られるそうだが、3月の今は、寂しい
        海岸。ただ、砂浜が白いのは、真っ黒い九十九里浜を見慣れ
        ている私には嬉しい限りだった。
   ●大川の滝
       とにかくすごい水量。音もすごい。屋久島には、こんな滝が
        あちこちにあるという。山に居る時、小さいながらも美しい
        沢の赤ちゃんがたくさん見られたが、それが集まると、こんな
        力強い滝となるのだと感激。
   ●尾之間温泉
        本当は「海中温泉」に入りたかったが、時間の関係で、尾之間
        にある日帰り施設で温泉に浸かる。屋久島に来る前に、鹿児島
        各地(根占、指宿など)で温泉に入っていたので、感動は薄かっ
        たが、良いお湯だったと思う。
   ●本坊酒造
        焼酎の工場見学ができる。併設されている「屋久酔館」ではコテ
        ージに宿泊ができるらしい。酒好き・山好きの登山基地には最
        適??
        焼酎の原酒は最高!!ぜひ、お土産に!
        焼酎が飲めない人は、パッションフルーツの果実酒がオススメ!
         これは本当においしい!!!(思わずビックリマークが3つ)
     

黒ブタのお店

   
  宮之浦港で、食事をしてからトッピーに乗ろうと思っていたの
  に、港には何にも食堂がなかった。仕方なく、お土産ものの
  まんじゅうを一箱買って、船内で回して食べた。
  まんじゅうでは腹が満たされぬ我々は、鹿児島港に戻って
  くると、早速、夕食を取れるところを求めて市内をさまよう。
  と、マップルに載っていた、黒ブタの専門店に行くことになる。
       
  このお店、ガイドブックに載っているのは伊達じゃなく、本当に
  おいしいヒレカツを食べさせてくれる。しかし、このお店の主役、
  さらにはこの旅の主役は、まさに、この店の御主人であろう。
  このおやっさん、屋久島で出会ったタクシーの運ちゃんに
  負けず、口が達者。そして、下ネタ好き。

  お店も閉店時間間際で、オーダーストップもかかったとあって、
  暇になったおやっさんは、私たちに焼酎をごちそうしてくれた。
  んが、コップの中身が減らないと、「こらっ、お前、飲んでない
  な!」と突っ込みを入れ、ドボドボと焼酎を注いでくる。
  しこたま焼酎を飲まされて、あやうく夜行列車に乗り遅れると
  ころだったが、「また来るぜ」と思わずにはいられないのが
  不思議である。

  黒ブタ屋を出て、夜行で博多に出て、そこで、3日間(S原くん
  は合宿も一緒だったから10日近く)一緒だった、濃いパーティ
  ーは解散した。

     ※このあと私は、帰りに広島に「江田島」へ行きました。
    

[おまけ]
屋久島について思う


  ●今回、屋久島を訪れた目的の一つは、宮之浦岳登山だった
   のだが、2日間、雨に降られっぱなしでした。しかし、全然頭
   にこなかったし、ブルーにもなりませんでした。シトシトと森を
   湿らす、優しい雨だったのです。

  ●世界遺産にも登録された屋久島の原生林はとても深い緑色
   で、穏やかな気持ちにさせてくれました。
    島の人は、やたら信心深いかたが多いのですが、ビロード
   のような厚い苔に覆われた森を歩くと、その神秘性には驚か
   されるばかりで、そのわけが分かるような気がします。

  ●そんな屋久島旅行の記憶も薄れかけた頃、屋久島から
   遠い遠い、北海道の最北の地「礼文島」で屋久島の名前と、
   島民が信心深い理由を聞く機会がありました。
    同宿になった男性から屋久島に行った時の思い出話をひょ
    んなことから聞かせてもらったのです。

 ●なんでも、屋久島には年に一度、山の神様が下りてくる日と
   いうのがあり、毎年、その時期に必ず行方不明者が出るの
   だとか。単なる遭難事故とも思えず、島の人は、神隠しにあ
   ったと考えその時期には、むやみに山に入らないように
   注意を促しているそうです。

  ●私が、この話を聞いた男性は、ちょうど7月の連休を利用し、
  島に行ったものの、ちょうど行方不明者の捜索が打ち切りに
  なったところに入山したそうで、さんざん地元の人に脅かされ、
  夜はトイレに行けなかったそうです。
  その時の行方不明者は、中年女性登山客。新高塚小屋に
  宿泊した晩、トイレにいったまま戻らなかったとか。

  ●この女性が本当に神隠しに遭ったのかは、誰にも分かりま
  せんがこんな話が信じられてしまうほど、屋久島は神秘的で、
  かつ、生命力あふれる素晴らしい島だということは言えます。
  是非、一度、足を運んでみてください。
     
     
注) この話は伝聞に伝聞を重ねていますので、事実と違う箇所が
           あることも考えられます。あらかじめご了承ください。

    

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