和名倉山(白石山) '01  (1/2)

〜野生動物の楽園は文字通りの名山でした〜


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日程 2001年5月1日(火)〜2日(水)  のちのち霧雨
形式 電車+バス利用、 ツェルト泊・縦走
メンバー 単独
行程 4/30 奥秩父レイクビューホステル(前泊)
5/1 泊地05:30−ダムサイト−吊橋06:00−登尾沢と石津窪の間の尾根(1052m付近)
08:55/09:00−はっきりした巻道(1,300m付近)10:50−巻道上で昼食11:00/
11:20
−造林小屋跡12:00−沢(水場マーク)12:25−北ノタル14:20−二瀬分岐
14:45−和名倉山頂15:00/15:10−二瀬分岐15:25−川又分岐と吹上ノ頭の間
(幕営)15:40                                       《実働:約8時間35分》
5/2 幕営地04:30−東仙波−山ノ神土手前の水場05:45/05:50−将監峠06:15/06:20
−大ダル08:00/08:05−禿岩08:45/08:50−飛龍権現08:55−前飛龍09:20
  熊倉山10:10/10:20−サヲラ峠11:30/11:40−丹波バス停13:10/13:38
   =(所要58分)=奥多摩駅                            《実働:約8時間00分》
温泉 氷川郷麻葉の湯 (三河屋旅館) 奥多摩駅から徒歩5分
   TEL0428-83-2027  1,000円
シャンプーリンス、ボディシャンプーあり
※今回は入れませんでしたが、下山地・丹波にも温泉があります。
     「丹波山温泉 のめこい湯」:2000年春にOPEN
参考   登山口の二瀬ダムサイト周辺に置かれている、ダム関連施設のパンフレット裏面にある
  地図が利用価値大です。
コメント 秩父湖からのルートはまだまだヤブ山。南側のルートは良く歩かれているよう。


憧れの山へ
   昨年(2000年)のGW、奥秩父を縦走したとき、和名倉の大き
   な稜線を見ました。あの山、なんだろーとネットで検索すると
  「秘峰」「名峰」と称える言葉ばかりが目に付きます。いつしか
   憧れの山となった和名倉に、今回、無謀(!?)にも、秩父湖
    側からのルートで登ることにしました。

                                                           ↓↓↓

静かな秩父湖を振り返りつつ
 秩父ダム

  ・右奥の集落が秩父湖バス停

  ・前泊したユースホステルへは
  左斜面のジグザグの歩道を
  あがっていく。
  二瀬ダムサイトを渡り、埼玉大学秩父山寮の脇から、吊橋
     へと降りていきます。スズメバチへの注意を呼びかける看板
     が立っています。

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新緑と鳥の声に励まされながら登ります
   橋を渡り左に進み、作業道ともつかぬ道を行き
      ます。小さな沢を渡るところまでは赤テープがつ
      いていましたが、沢からパタリとマークが見つか
      らなくなりました。沢の先のガレた斜面を横切り、
      獣道をたどりながら半ば強引に斜面を登りだし
      ます。

↓↓↓

動物の足跡とフンに導かれ・・・
     しばらく登ると、反射板のある、1,369m点から東に伸びている尾根上に出ました。
        ここからは針葉樹と広葉樹の間を行く歩きやすい道で、踏み跡もありました。
        まるでヘンデルとグレーテルのパン屑のように、鹿のフンに導かれるように高度
       をあげます。
  1,300m付近で噂の笹が現れ、踏み跡が四方へ
     わかれ、道を失います。ヤブが薄いところを選び、
     更に上を目指します。と、ハタリとヤブがきれ、
     左右(南北)に走るはっきりとした踏み跡に出ま
     した(写真)。

↓↓↓

笹と格闘(+_+)
     しばらくは1,400mくらいを歩きます。普通の登山道くらいの幅のある箇所も
   あり歩きやすく、ホッとしますが、やがて再び、登山道を深い笹が覆うように
   なり、かき分けたりくぐったりしながら登ります。足元はしっかり踏み跡がある
   ので、ここからは迷うようなことはありませんでした。赤テープもついています。
《写真左》
  山火注意の標識

《写真右》
 時折、こうしたしっかり
 した道標も

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奥秩父の魅力がギュッと詰まった山でした
  レールや車輪が転がっていました。和名倉山頂
  から南側のルートも含め、あちこちでワイヤーケ
  ーブルも残されていて、山全体が時間が止まって
  しまったような雰囲気を漂わせていました。
      ここから少し上がったところに、小さな沢が流れています。エアリアマップの
      水場マークがついたところです。今日は将監小屋まで行きたいところですが、
      時間切れの可能性が出てきたので、幕営に備え、ここで水を補給します。

      沢の側の斜面には、ハシリドコロがたくさん咲いていました。バイケイソウも
    たくさんあります。
  水場からしばらくは、踏み跡はあるものの再び
  深い笹に覆われた道を行きます。「いつまで続く
  んだ〜〜〜(T_T)」と思ったら、急にこんな気持ち
  の良い草原に出ました。
  北ノタルの前後は、こんなステキな森を通ります。
  雪は残っていますが、一年前のGWに比べると
  まだ雪が締まっていて歩きやすかったです。

 時折、人の足跡の中に、鹿のものも混じっています。
  写真は、和名倉山頂への分岐(二瀬分岐)です。
     ここからは、今までとは比べ物にならないくらい
  良い道になります。

  山頂は、鬱蒼とした樹木に覆われ展望はあり
  ません。山名の入った錆びた標識が立ってい
    るくらいでした。
  荒涼とした原っぱ。懐かしいような、悲しいよう
   な、ほっとするような。。。なんとも言えない
   不思議な気持ちになり、しばらく立ちつくしてし
     まいました。

↓↓↓

シカ駆けずり回る、動物の楽園
   川又分岐を過ぎたところで、15時半を回ったので、ツェルトを張ることにします。
      風も無く穏やかな晩でしたが、20時を過ぎると、周りでシカの運動会が開催さ
   れて、なかなか賑やかです(^^;。

  まるで競走馬が走っているような、重そうな音です。蹴飛ばされやしないだろう
  な〜〜・・・。心配になり、途中からラジオをつけたら、寄ってこなくなりました。
  ごめんなさいネ・・・。

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  山行記録[年別/地域別/季節別]