上越国境:宝川ナルミズ沢 '02
〜 憧れの沢で、タープ泊初体験 〜

日程 2002719日夜〜21
山域 上越:宝川ナルミズ沢(群馬県)
形式 沢登り
メンバー おかちん、ue、すぎ、たま、JO
行程   7/19 22:00千葉県内出発=湯檜曽駅01:00(仮眠)
7/20  湯檜曽駅07:30=林道ゲート前駐車08:30〜入渓地点11:00〜大石沢出合14:00(幕)
7/21  大石沢出合07:00〜稜線10:30〜駐車地点16:30
駐車 宝川温泉奥、林道ゲート前
温泉 嶺紅館→2007年に廃業したそうです。


   
           
 ◆◆ アプローチ ◆


      
いつか行きたいと思っていたナルミズ沢。
      先月入会した山岳会の会報に載せる「自己紹介」に、これから
      行きたいところ、ナルミズ沢と書いたものの、本人は「死ぬまで
      にいければいいな〜」と気長な計画だったのに、運よく今回の
      リーダーから声をかけていただけた。
      早々に、山岳会入会のメリットを享受できました。
      ありがたや、ありがたや。


  

     トシちゃんが仕事で不参加となったため、ue号1台で湯檜曽駅に
      向かう。深夜では登山学校の下見(東黒沢)に来ていたしょうちゃん、
      fjmさんが入山祝いをしていたので混ぜてもらい、あぶった魚で歓待
      してもらった。エイヒレやら子持ちししゃもやらを焼きまくり、
      周辺は良いにおいでいっぱい!他にもつまみをじゃんじゃん出して
      もらい、水上駅前で買い出していったビールはあっというまに底を
      ついた。


 

     翌朝、宝川温泉奥のゲートまで車で入る。宝川温泉から林道への
      入り口が分かりにくく、少しうろうろしたけれどなんとか到着。
      狭い駐車スペースにひしめくようにたくさんの車が停まっている。
      私たちもなんとかスペースをみつけ駐車し出発。




                           

↓↓↓
   
               ◆◆ 1日目 ◆◆

   

     
林道をしばらく歩き、登山道に入る。ぬかるみが強く歩きにくい
      へつり道。入渓まででくたびれてしまい、先が思いやられる。



 

     宝川の渡渉点に到着し、沢支度をして入渓。泊まり装備を背負っての
      沢登りは初めてだったものの、これまでは丹沢の薄暗い沢行きが多かっ
      たので、両岸が開けた明るい雰囲気の沢に大喜び。ザックの重さは忘れ
      てしまった。

 
           





     やがて、死亡事故の起こったことのある問題の釜に到着。
      ロープを出し、おかちんがトップを行く。釜の左岸のバンドをトラバース
      し、滝の落ち口を横切り、右岸に一段あがる。トラバース自体は、難易度
      はそれほどでもないものの、足元に洗濯機のようにうずまく釜が見え、
      震える思いで慎重に通過。その後、右岸に一段あがるのが、いやらしく難儀。
      クライミングが上手なたまちゃんも意外に難儀し、ひっぱりあげてもらっ
      ていた。
      そのあと、上段の滝の上を渡渉するときも、足をすくわれないよう、
      ロープをはってもらい通過。
ここが今回の山行で一番の核心部だった。

 

      ※この5年後(2007年)にナルミズ沢を遡行したときは、
       ここの通過を一番心配していたのだけれど、いつのまにか巻道に入っていて
       気が付かないうちに通り過ぎていておおいに安堵しました。




     
雪融け水を集めた沢は、とても冷たく、できるだけ濡れないように
      しながら遡行し、大石沢の出合に到着。人気の沢だけあって、出合には
      たくさんの人が幕営していた。私たちもなんとかタープが張れそうな
      スペースを確保し、薪集めに出かける。沢での初めての泊まり。
       焚き火を囲んでのゆったりとした時間。たまらんな〜。

       ちなみに、ナルミズ沢は鉄砲水でも有名な沢なので、急な増水時の
        退避路も要チェックです。



       
                






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                  ◆◆ 2日目 ◆◆


   
       
21日朝、曇り。
           朝メニューはご飯に納豆。いいね〜と思いきや、たまちゃんが
       ビニールに入れて沢に冷やしていた納豆が水没していて、粘らない
       納豆になっていた。がく





      大石沢出合に泊まり道具をデポし、出発。最初は深い釜が連続
        するので左岸から巻く。やがて8mの魚止め滝が現れる。
        フリーで登るパーティーが多いけれど、「確保しましょう」と
        おかちん。ほっとする。逆層チックだけれど、思ったよりも登り
        やすくて、さらにほっ。





      その後も、癒し系の滝、ほどよい難易度の滝が続き、へっぴりの私
       でも楽しめる。初心者向けの沢というのがうなずける。ほとんど融け
       たスノーブリッジの残骸をバックに記念写真を撮って、さらに遡り、
       ガイドブックでみた草原状の源流へ。のびやかな上越国境の稜線に
       萌え萌えになる。


 

     沢装備を解き、下山を開始。ジャンクションピークまでは踏み跡は
      あるものの破線ルート。倒れた笹に足をとられ転ぶこと数回。
      ジャンクションピークから一般登山道に出てから一旦は歩きやすく
      なったものの、朝日岳から宝川温泉方面への分岐を過ぎると再び道が
      悪くなった。一般登山道ではあるものの、笹薮化した箇所、ガレ場の
      通過も多く、思いのほか時間がかかった。



          
            稜線はガスガス。2007年のときのほうが
            暑いものの天気はバッチリでした。


    
      2007年のときの沢のツメ      2007年のときは上越国境稜線の笹もピカピカ



     大石沢出合で、デポしていた荷物を回収すると、背中がずしっと重く
      なりそこから駐車地点までがとても長く感じた。遡行終了からが本当の
      核心部のような気がした泊まりの沢デビュー。精神的にも体力的にも
      難儀なことがいくつもあったけれど、幕場での焚き火は予想以上に
      すばらしかった。こりゃ、やみつきになりそうだ






* * *おたのしみ* * *

    

          ◆◆藤原郷 嶺紅舘(レイクハウス)◆◆
                →2007年に閉館したそうです

                          評価:★★☆☆(独断と偏見ですm(__)m)
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         施設データ
              ◆群馬県利根郡みなかみ町大字藤原2272-1 
                  ◆Tel:0278-75-2114
                  ◆08:00〜22:00
                  ◆ 700円

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            水上インターまでの帰り道、謎の露天風呂で立ち寄り湯。
           露天風呂しかなく、1つしか無かったシャワーのお湯の出も極めて悪い。

         


  山行記録[年別/地域別/季節別]