◆◆ 2日目◆◆
奥秩父も意外に寒い
思いの他、気温が下がり、寒さで一時間ごとに目が覚めてしまいます。
ザックを背の下にあて、ようやく眠ることができました。
銀色の物体の正体は
まだ暗いうちに起床。と、私の懐中電灯の光の先に、なにか
ギラギラ銀色に輝く物がうごめいています。照らしてみると、
それはエマージェンシーシートをまとったTさんでした。
昨日の泳ぎで、換えの洋服を濡らしてしまったのだとか。ち〜ん。
[魚 留 滝]
投げ縄隊長、大活躍!
出合から釜ノ沢に入ってすぐに「魚留滝」。どのガイドブックを
見ても、滝の左側に枯れ木が立てかけてあり、それを頼りに
登っている写真が載せてあったのだが、な〜んと今回は、その
木がなくなっていました。
ここで投げ縄隊長・Hさん登場。お助け紐の先に石をくくり、華麗な
投げ縄を披露。左壁の立木にひっかかったお助け紐を頼りにまず
Kさんが登り、ロープをセットしなおし、他のメンバーも無事に滝の
上部に抜けました。
投げ縄隊長の談話:「あれー?隣の木を狙ったつもりだったんだけどな〜」。
[魚留滝の上部]
千畳のナメ
魚留滝の上部からは千畳のナメが始まります。ナメに広葉樹が
覆いかぶさっており、紅葉の時期はさぞかし素晴らしいだろうと思い
を馳せます。ナメの上部はフリクションがあまり効かず、途中から
右岸の土の上を歩きまた沢床に下りました。
[千 畳 の
ナ メ]
両門ノ滝・ヤゲンの滝
曲がり滝は左岸の巻き道を通過。そのあとは、いよいよ西俣と東俣と
のそれそれにナメ滝を持つ二俣の「両門ノ滝」へ。両門ノ滝の下部の
河原にも焚火の跡がたくさんありました。ここは右側を巻いて登ります。
両門ノ滝をあがってすぐに二俣があります。左がヤゲンの滝を持つ
本流で、右がマヨイ沢。ガイドブックで予習したとおり、二俣の真ん中
を登り、左俣へ入ります。パッと見、ヤゲンの滝が立ちはだかるように
流れ落ちているので、ついついマヨイ沢のほうへ歩を進めたくなります。
[両 門 ノ 滝]
(左は下から・右は上から眺めた様子)
登って登って、また登る( ̄□ ̄;)!
長いゴーロ歩きの広河原を過ぎると4段のナメ滝。そのあと、遡行図
にはなかった二俣はケルンと標識に従い右へ入りました。このあたり
から倒木と急登の連続でお疲れ気味^^;。そしていよいよ、クライマック
スの木賊沢との二俣(左俣が本流、右俣が木賊沢)にさしかかります。
木賊沢の右側の急斜をよじのぼったあと、木賊沢を横断して二俣の間
の斜面の踏み跡をたどります。本流に降り立ったあとも、ぐいぐい高度
を上げる急登(;_;)。けれども、沢のシメには、甲武信小屋のポンプ小屋
から流れる冷たいおいしい水が待っていてくれました。
[ヤゲンの滝?] [4段のナメ滝 最上段]
命の水じゃ〜〜〜
ポンプ小屋にぶらさがっていたプラスチックのコップでぐびりと飲む
と・・・。「んま〜〜〜」「ぅあ〜〜〜っ」とみな言葉にならない歓声
をあげています。ここで靴を履き替え稜線までは10分ほどの道のり。
甲武信岳・甲武信小屋
甲武信小屋から空身で甲武信岳をピストン。残念ながら雲がわきあがり
富士山は裾野をちらりと見せるだけ。時たま、雲の切れ間から五丈岩が
見えました。
[甲武信岳山頂]
甲武信小屋の前にはテラスができていてビックリ。小屋番・徳さんに
オシャベリに付き合っていただいたあと、ヤナギラン揺れる小屋をあとに
し、徳ちゃん新道から下山にかかります。
道中、釜ノ沢からマヨイ沢に入り込んでしまったパーティーを捜す小屋の
スタッフの「お〜〜〜〜〜い」との声が隣の鶏冠尾根から聞こえてきます。
無事に見つかっていればよいのですが。
[甲武信小屋のワンちゃん] [甲武信小屋とヤナギラン]
シメはカキ氷で乾杯!
西沢渓谷では、閉店前の売店に滑り込みセーフ。後から歩いてくる
3人組の到着を待たずに、フライングしてイチゴのカキ氷を注文。
頭を痛くしながらカキ氷をほおばり、2日間の山行を締め括るのでした。。。
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