甲武信ヶ岳'07
〜苔生す奥秩父の森と峠をつなぐ〜

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日程 2007年7月28日(土)〜29日(日)
山域 奥秩父(山梨県・埼玉県)
形式 一般登山道縦走(営業小屋素泊)
メンバー JO
行程 7/28 塩山7:23=(タクシー)=西沢渓谷07:50/08:00〜東沢山荘08:20〜徳ちゃん新道〜木賊山12:30〜甲武信小屋12:55/13:40〜甲武信ヶ岳山頂13:55/14:20〜甲武信小屋14:35
7/29 甲武信小屋05:20〜笹平避難小屋06:00/06:20〜西破風山06:45/06:50〜東破風山07:10〜雁坂峰07:45/07:50〜雁坂峠08:15/08:40〜沓切沢橋09:50〜道の駅みとみ11:00/11:55〜西沢渓谷入口バス停12:05(塩山行きバス12:30発)
参考HP 甲武信小屋HP


   
           
 ◆◆ アプローチ ◆

        <2ヵ月半ぶりの山行>
        ご存知のかたもいるとおり、所属している山岳会で事故があった。大切な人を
        失った事故から一つめの節目が過ぎ、最初の山はどこに行こうと考えたとき、
        奥秩父、甲武信ヶ岳が頭に浮かんだ。
       
  2000年のGW。残雪を踏みしめ、瑞牆山荘から奥多摩駅まで縦走した。
        初めてのアイゼン。初めて1人での1週間近くの縦走。不安だらけの出発日。
        でも歩き始めてみれば、しっとりした濃い緑の森が迎えてくれたっけ。
         そんな思い出の山域で、もう1度スタートラインに立てたらって思った。
         ここに行こうと思ったのはもうひとつ理由があったんだけど、それは後ほど。


        <タクシーの運ちゃん>
         始発列車で塩山に入る。本当は特急あずさで来て、9時過ぎのバスに
         乗ろうかと思っていたけど、そうすると入山が10時過ぎ。梅雨明け間際で
         天候も不安定だし、何より久々の山行なのでバテたら怖いので早めに歩き
         始めたい。
         そんなわけで、7時23分に塩山に着き、タクシーに乗ることにする。

         塩山から乗ったタクシーの運ちゃんの山の話は面白かった。西沢渓谷
         までの40分の間のたくさんの話の中には、運ちゃんが山で2人の仲間
         を失った話もあった。思わず、私も自分の話をしてしまう。
          西沢渓谷までは6000円ちょい。タクシーを降り、身支度を始めた私に
         運ちゃんは冷たい缶ジュースを差し出してくれた。
         ありがとう運ちゃん。ジュースは冷たいけど、運ちゃんの手は温かかったよ。
          気をつけて登ってくるね。
           


↓↓↓

* * * 7月28日 (1日目) * * *
   

         塩山7:23=(タクシー)=西沢渓谷07:50/08:00〜東沢山荘08:20〜徳ちゃん新道〜
         木賊山12:30〜甲武信小屋12:55/13:40〜甲武信ヶ岳山頂13:55/14:20〜甲武信小屋14:35



               
                   西沢渓谷の公衆トイレ
                      登山届のポストも有り

   西沢渓谷からは、何度か通った道。といっても徳ちゃん新道を登るのは初めて。
      東沢山荘の手前で登山届をポストに入れて出発!!
       いきなりの急登。汗ダラダラ・・・、息ぜいぜい・・・・、心臓ばくばく。
       こりゃまずいなあ。30分で既にへろへろ。甲武信小屋まではコースタイムで
       5時間くらいある。はあ、先は長い(ToT)。

              
                  遠くに広瀬湖がうっすら見える

        -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

    ヌク沢側からの道と、徳ちゃん新道を合わせるあたりが暑さのピーク。そこか
       らは暑さも収まり、ゆーっくりゆーっくりと歩く。苔生す奥秩父らしい森になったり
       明るいカラマツの林になったり、さりげない景色の変化がとっても嬉しい。


       
       奥秩父らしい樹林帯               苔生す森にほっとする

       何人かにぬかれるわ、上から降りてくる人に「ガンバッテ!」って必ず言われる
       わのノロノロ歩き。それでも休憩込みでコースタイムを越えずに木賊山まで
       こられた。下半分は暑すぎて、水が足りるか心配だったけど、上半分は幾分
       ひんやりしてた。一応標高も2000メートルあるし、この時期の奥秩父って案外
       涼しくて穴場なのかなあ?

                  
                   ハクサンシャクナゲが咲いていた
     
  
        やっと奥秩父主稜線に出た!                 木賊山からの下り 正面が甲武信


        -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

    木賊山までひたすら登った後、今晩の泊まりの甲武信小屋まで少し下る。
       途中、苦手なザレた道もあるけど、少しの下りで懐かしい甲武信小屋に到着。
       小屋の前のウッドデッキでは小屋のおやっさん:徳さんが登山客と談笑して
       いた。あーーーーっ、本物の徳さんだ!懐かしい!
         
       小屋の前でのんびりして、素泊(@4,500円)の受付をしたあと、いらない荷物
       を置いて山頂往復に出かける。山頂までは15〜20分くらい。樹林の中の急
       な道をじぐざぐ登り、視界が開けると山頂到着。この奥秩父縦走路は、1つの
       山の頂上に、埼玉県と山梨県のそれぞれが思い思いの山頂標識を立ててい
       る。甲武信ヶ岳の山頂では、埼玉県がやたら派手な標識を出していた。
        でかすぎだよ、これ。

     
      埼玉県のどでか標識                 山梨百名山の標識
         ぐんと見上げるくらいの大きさ

               
                   国師ヶ岳方面の稜線 
                      GWくらいの残雪期もお勧め

        -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

    小屋に戻ってからは、はっきり言って飲んでばかりいました。あっちの人達、
       こっちの人達と、いろんな人達から飲ませてもらい、最後は酔っ払ってしま
       った。ただ酒飲ませていただいた皆様、ありがとうございますm(__)m。
        いろんな濃いキャラクターのかたたちとお話できて嬉しかったな〜。

        この日の泊まりは40数人。お布団も1人一枚で快適でした。この時期、
       みんな高い山に行くらしくて、奥秩父はそれほど混雑することはないようです。
       去年、海の日の三連休に泊まった丹沢(みやま山荘)もガラガラだったし、
       夏は低山の小屋がいいかもしれない(^o^)。

               

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