甲武信ヶ岳'07
〜苔生す奥秩父の森と峠をつなぐ〜

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* * * 7月29日 (2日目) * * *


       甲武信小屋05:20〜笹平避難小屋06:00/06:20〜西破風山06:45/06:50〜東破風山07:10
         〜雁坂峰07:45/07:50〜雁坂峠08:15/08:40〜沓切沢橋09:50〜道の駅みとみ11:00/11:55
          
〜西沢渓谷入口バス停12:05(塩山行きバス12:30発)



    朝起きたら喉がからから。ふぃ〜。。
       昨日は小屋の仕事のお手伝いすることになってたのに約束破ってゴメン
       ナサイ。小屋のご飯は5:00からだそうなので、それまでに私もご飯を作り
       トイレのラッシュに巻き込まれないうちに出発したいと準備をしだす。

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     外に出ると、昨日お酒を飲ませてもらった人達がご飯を作ってた。この方達、
       私の学校の先輩だったのです。世界は狭い。また山か下界で飲みましょうね〜。
         
       5時半前に出発。小屋の窓から洗い物をしている手を休め、甲武信小屋の親方の
       徳さんが顔を出してくれる。窓からにゅっと手を出して握手して見送ってくれた。
       こうやって、握手で登山者を送り出してくれる徳さんが大好きで前に来たときに
       一緒に撮ってもらった写真を部屋に飾ったりしてる(*^.^*)。

               
                西破風山のほう(手前の鞍部に笹平避難小屋がある)


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    午後からは雨の予報。雁坂峠経由で下山すれば昼頃には下山できるはず。
       木賊山は経由せず巻き道を通り笹平避難小屋に向う。途中、ハクサンシャクナゲ
       のトンネルをくぐり視界が開けると、破風山が奇麗に見えた。その手前の鞍部
       まで下ると笹平避難小屋に到着。

                


        小屋の中をのぞくと、おじさん2人が身支度を整えていた。
         「コーヒー飲んでいくかい?」 と声をかけてもらう。やった!!
        ありがたくちょうだいすることにし、少しおしゃべり。東北から来たおじさんたちは
        甲武信、両神、大菩薩などなどを登っていくのだとか。
       おじさんたちと別れ、ひと登りで西破風山の山頂に。山頂手前から振り返ると
       木賊山のほうが奇麗に見えた。



  
   笹平避難小屋前から西破風山への登り          山頂手前で木賊山を振り返る

        
                看板コレクション! 西破風の埼玉県の標識(左)と山梨の標識(右)

                   
                     東破風山の標識(埼玉はこの形なのね)

                  
                      奥秩父らしいうすら寂しい雰囲気
 
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    西破風山から少し行くと、露岩がある尾根を歩く。ここは3年前にナメラ沢をつめて
       出てきたところらへんだ。

     
          雁坂嶺の看板コレクション!   埼玉(左)と山梨(右)

                
                    雁坂嶺は樹林に囲まれた山頂

    
        東破風山から、ゆるゆると雁坂嶺まで登る。
        立ち枯れの針葉樹の間をすりぬけ、少し下ると気持ちの良い峠にぱっと出た。
        ああ、雁坂峠に出た。


              
                うっそうとした森を下っていくといきなり峠に出る

  
        峠を見下ろす                            ベンチのある雁坂峠
                                                いつもガスってるイメージ

             
      ほっとしてザックを下ろそうとしたそのとき、ガスっていた雁坂峠にさーっと
       太陽の薄日が差し、ガスが切れてきた。出来すぎのようなシチュエーションに
        とまどいながらベンチに腰掛ける。なんだかAさんが隣に座ってくれた
        ような気分になり、ザックから、山仲間を谷川で2人亡くしたと話してくれたタクシー
        の運ちゃんが買ってくれた缶のサイダーを取り出した。
         「プシュッ!」とあけ、ひとりぼっちの雁坂峠で、Aさんと、運ちゃんの2人の
         山仲間に献杯した。

           


        -
*
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    雁坂峠からは、ジグザグに下る。一旦、峠沢の沢沿いに出るところが一瞬「アレッ?」
       って思うところ。フィックスロープが張られているのを利用し、沢の近くまで数歩おり、
      対岸に渡らず下流方面に少し下れば赤テープが目に付くのでこの道であってたって
      ちょっとホッとする。そのあとも小沢を飛び石伝いになんどか渡る。
       森の中の水平の道をとろとろ歩き、沓切沢橋のところに到着。
       ここからはコンクリートに固められた林道を行く。

           
                 
                     ナメラ沢へおりくちにある看板

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    峠からぬきつぬかれつだったおじさん3人組に先をゆずり、のんびり林道を歩く。
       この林道自体、舗装路だったし、堰堤などに人工物も目に付くけれど、
       「分け入っても 分け入っても 青い山」と思わず口から出てしまうようなのどかな
       風景の中をひょろひょろと林道が伸びていく様が気にいってる。
        雁坂峠の料金所ゲートを眼下に見ながら更に林道を下ると、久度沢つり場への
        分岐がある。ここは工事中の看板のような簡単な標識だけなので、気づかずに
        通り過ぎてしまいそうになった。

  
        沓切沢橋                             雁坂トンネルの料金所を見下ろす
       こっからは舗装路(一般車通行止)
              雁坂峠の真下にトンネルがあるって
                                                 ちょっと不思議なかんじ

  
    久渡沢つり場への分岐に立つ看板               バスは「西沢渓谷〜塩山」だけじゃなく
      地味なので通り過ぎないように注意                 「西沢渓谷〜山梨市駅」の便もあった
                                                    (山梨市営バス)

       
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     分岐から再び山道を少し下ると釣り場に出る。と、雨が降り出した。大粒の雨だ。
        道の駅までもう少しだし、もうアスファルトの道に出たので傘をさすだけで済んだ。
         道の駅まで来ると、先に歩いていたおじさんがやってきて、濡れなかった?と
         笑いかけてくれた。大丈夫でしたよ、良かったねなんていいあいながら
         今回の山旅も終わりとなりました。
          さあて、家に帰ろう。いろいろやることはあるからね!v(^^)v

                   
                   西沢渓谷の売店にて。生き返る〜。

      

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  山行記録[年別/地域別/季節別]