宝川ナルミズ沢'07
〜 天国へ続くツメの風景に萌えー 〜


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* * * 8月26日 (2日目) * * *


            T.S06:30〜魚止め滝07:15〜二俣07:50〜稜線09:10/09:30〜ジャンクションピーク10:55/11:05
               
〜朝日岳1125/11:35〜大石沢出合13:15/13:30〜ウツボギ沢出合14:30〜徒渉点14:50
                 
林道終点16:06〜(hikoさん不調16:40一旦ゲートへ)〜ゲート17:35



   
  
       5時過ぎ起床、6時半出発。大石沢方面に少し行ったところに交差する登山道
        (下山してくる道)に不要な物をデポ。軽荷で歩き始めると大きな釜もあるゴルジュ
        にさしかかる。hikoさんと私は左岸から巻いたがそこは泥地獄。
        ヒザまで泥に埋まりながら前進(涙)。

     
             大石沢出合を出発                   初っ端は癒しの滝


    
        少し沢幅が狭くなる                    泥地獄を脱し、巻いた滝を上から見下ろす


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       8mの魚止めの滝は右から登る。ちょっと逆層っぽくなってますが、私でも登れた
        ので、たいていの人は問題なさそう(ロープ出すかは各自の判断だけど)。
        その後はこれでもかという癒しの沢。二俣で右に入ってからはあとは左俣へ。最後
        のツメの風景はまさに「天国へ続く草原」という謳い文句そのままの絶景。
        いつか幕営目的でこのへんに来てみたいです。残雪期とかも最高の山域。お勧め。

    
        魚止めの滝                                 段々と稜線が見えてきた
  
       



          
                                 いい湯だな〜♪


           


  
                          天国へ続くツメの風景


                
                     稜線で靴を履き替えながら、大源太山が見えた



       ここからジャンクションピークまで踏み跡はしっかりしてるけど長く感じる。日も高くなり
       暑さに弱いhikoさんは難儀してる様子。朝日岳から下り始めると大石沢出合まで一望
       できる絶景ポイントを登山道は通ってる。
        眺めは良いけど露岩帯は苦手なのでゆっくり降りる。


   
                   踏み後があるけれど、笹に覆われていて、時折こんな場面も

  
         気持ちが良い稜線歩きなんだけど、ドドーンと山が見えると気持ちが萎え気味。。。
 

  
           ジャンクションピークへの上り              左は巻機山への稜線(藪道)


  
          歩いてきた稜線                      朝日岳手前の池塘

     
           朝日岳の山頂                   大石沢出合経由、宝川温泉へ下る一般登山道

     
       藪に覆われた露岩帯があったり、              樹林帯の中を大石沢出合まで高度を下げる
         一般登山道としては歩きにくい道 

  

          -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-   

     大石沢出合で再びデポしていた荷物を背負う。ここからは標高差はあまり無いけど
       細かなアップダウンが続く。hikoさんは吐き気を訴え途中でよろけるような状態。
       塩分と水分を積極的に取ろうとしているけれど回復しない。他のメンバーは先に
       行ってしまうので、途中で離れないで欲しいと言うが、結局すぐに見えなくなって
       しまう。
 
 
       そして林道に出てあとコースタイムでは30分ほどというところで休憩。hikoさんは
       ザックを開けるのもままならない状態(あとで手がしびれていたためと分かる)なので、
       私の水を差し出す(かなり薄くアクエリアスの粉を入れている)。
       横になり、「足もしびれてきた」「段々悪くなる」というので、先行している2人を呼び
       に言ったほうが良いか、休んでいたら治る感じか尋ねると、呼びに言って欲しいと
       のことなので、冷たいアスファルトの上に靴を脱いで横になってもらい、ヘッドランプと
       計画書や記録できるものが入ったポーチだけを持って下山口まで走る。
       お盆の飯豊で、熱中症で亡くなったかたの話も聞いてたので「だから先に行くなって
      言ったのに!」だとか「様子が急変したらどうしよう!」とか走りながら結構カッとなって
        いたと思う。


       15分くらいでゲート到着。車のところにいる2人に戻るように言う。時間は17時近く
       になっていた。本当に動けなくなったときは背負うなり救助要請するなりで時間が
      かかることも考え、ヘッドランプも持って行くように言う。結局、戻るとhikoさんは回復し
      1人でスタスタ歩け、さっきのはいったい何だったんだろう!?って思うほどだった。


      hikoさんのザックはトシちゃん背負いみんなでゲートまで下山。元気になって下山
      できたのだから「んもう、人騒がせな!」って笑い話にできることかもしれないけど、
      hikoさんの様子がおかしくなってから2人を連れて戻ってくるまで30分以上時間が
      かかったので、「隊列組んで」ってガチガチにしないまでも、やっぱり意思疎通が
      できるくらいの距離にいる必要はあるとあらためて感じる一件で癒しの沢旅は幕を
      閉じました。


                 


   

      

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