胎内尾根〜門内岳'08
〜イチゲちゃんを目指してヤブ尾根を行く〜

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日程 2008年6月07日(土)〜08日(日)
山域 飯豊(新潟県)
形式 ヤブ尾根経由の縦走(避難小屋泊)
メンバー kenrokuさん、MHさん、しみけんさん、大ちゃん、○○○っち、いちごちゃん、JO
行程 6/07 奥胎内ヒュッテ03:40〜見晴台04:30〜五葉ノ峰05:25〜池平峰06:15〜雨量観測所06:25〜郷倉峰08:25〜滝沢峰09:25〜一の峰11:25〜二ツ峰12:30/13:25〜門内岳16:30(門内小屋泊)
6/08 門内小屋07:40〜地神北峰09:00〜頼母木山09:20〜頼母木小屋09:40〜大石山10:50〜鞍部11:45/12:10(水場標識)〜姫子の峰12:50/13:10〜足の松登山口13:40〜水場13:50〜奥胎内ヒュッテ14:45
温泉 ロイヤル胎内パークホテル 500円 新潟県胎内市夏井1191-1


   
     
           
 ◆◆ アプローチ ◆

        

     残雪でゼブラ柄になったたおやかな飯豊の稜線をバックにしたハク
   サンイチゲの花畑。いつかは見たい憧れの風景だ。
    こんなに早くチャンスが訪れるなんて!\(^o^)/

    「イチゲ、見に来る?」そんなメールがkenrokuさん・MHさんから
     来たのが4月。

    「行くんだったら胎内尾根にしたいけど良い?」
       そんなメールが来たのが5月。

    何も分からないまま、「いいですよ〜」と呑気に返事を出す。
    調べていくうちに、胎内尾根は既に廃道になって久しく、昨年、
    ここを登ったお二人は、稜線の一般登山道に出たときは、
    うれしくて門内岳の山頂で踊り狂ったそうな。
    日帰りでダイグラ尾根から石転びまでを歩きまわっているこの2人
    が狂喜乱舞するほど喜ぶのだから、よっぽど厳しかったのだろう。
    更に6月に入ると「メンバーが増えたよ」とメールが届く。
    聞けば、同じように日帰りで飯豊を駆け巡っている健脚メン
    バーばかり。破線ルートの胎内尾根を藪こぎを含め10時間以上の
   登り。私が脱落し、稜線にたどりつかなくては途中でビバークし、
   イチゲちゃんに会えないまま往路を戻ることになる。

     私の足にかかってるぞ〜(大汗)

   うーむ。何がなんでも登りきらねば。どっしりかかるプレッシャーと
    ともに、出張サラリーマンでいっぱいの金曜午後の
新幹線に乗って
    福島に向かった。

      
 
      
          久々の再会〜                    前夜祭



         
                

                        ★今回のルート★




↓↓↓

* * * 6月7日 (1日目) * * *
   

     6/7  奥胎内ヒュッテ03:40〜見晴台04:30〜五葉ノ峰05:25〜池平峰06:15〜雨量観測所06:25
         
〜郷倉峰08:25〜滝沢峰09:25〜一の峰11:25〜二ツ峰12:30/13:25〜門内岳16:30(門内小屋泊)

   深夜、福島市内を出発。はじめましてのしみけんさんと合流し4人で
    奥胎内を目指す。真っ暗なダムサイトを車で行くと、ヘッドライトの中
    を時折ウサギが必死に走る姿が見える。奥胎内ヒュッテの駐車場でみん
    なと合流。公衆トイレ・水有り。


   ヒュッテ玄関のポストに登山届けを投函。出発。少し歩いて林道わき
    からつり橋のほうへ降りる。吊橋は濡れてツルンツルン滑るけれど、
    ヘッデンで照らされている範囲しか視界が無いので、つり橋の高さは
    分からないので怖さは半減(^。^;)

     -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

   

   橋を渡ると急登が始まる。急登、急登、また急登。やっとこさ見晴台
     まで登るとヘッデンがいらないくらい明るくなった。これから行くべき
     尾根を見ると、めまいがするほど遠い。おえ〜。

        振り返るとまだ奥胎内ヒュッテがすぐそこに見えてガッカリ。それでも
     じわじわ登り、雨量観測所のところまで来た。


              

    ここまではしっかりした道がついていたが、いよいよ藪が始まる。
    ナタを持っていた2人に前を行ってもらい、後ろからついていく。


         
              まだまだ序盤(^-^;
         
          

           
          郷倉峰の下り
            ぬるぬるロープが下がってる

        
       潅木類をわっしゃわっしゃかきわけて・・・・


        -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

   

   標高をあげるにつれて、時折残雪を拾って歩けるようになる。
   残雪に降りてはまた藪尾根に戻る・・・を繰り返し、ようやく一の峰
   の直下にやってきた。

   ここは潅木類が積雪にねじまげられ、強烈なやぶこぎを強いられる
   ところ。○○○っちやしみけんさんが偵察し、うっすら踏み跡を発見
   したものの、それもやがて消えてしまい、両腕で必死に潅木にしがみ
   つきながら無理やり藪の中を突進し高度を上げる。やっとこさ飛び出
   した一の峰山頂からは、ガスで覆われた稜線が遠くに横たわり、その
   手前に顕著なピークの二ツ峰が目立っていた。

    うーん。まだまだ遠いな。
    それでも振り返れば歩いてきた道が長々と見える。
      頑張ったな、自分。そして頑張るぞ、自分。

        
            がんばるぞ、自分!

        
 
        
            一の峰から二ツ峰を見る
         


         
           一の峰〜二ツ峰のあいだ
                やぶやぶっ!

    


     -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

   

   一の峰から下り、残雪を横切り、また藪をこぎつつ二ツ峰ピーク
    に到着。ピョコンととんがった二ツ峰からの下りは、怪しい鎖と
    ロープがつけられているが、それに頼るのは・・・。
    ガバばかりだけど、ちょんぼしたら「さよなら〜」というところだけに
    ここは、検討委員会の作戦会議どおり、ロープをはってプルージックで
    降りることにした。潅木をたばねて支点をとりロープを垂らす。

    上から見ると、おおおっ、下にいる人がすごく小さく見える・・・。
    きょわーっ。ゆっくりゆっくり降りて一安心。

        


         


     -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

   

   ここからチシマザサの猛烈な藪こぎゾーンまで、いったん下る。
    靴スキーでシュルシュルーっと滑るみんなに続こうとするも、
     「アレーッ」とこけて滑落〜〜。バンザイ状態で笹薮で止まる。
     ふぃ〜〜。自分ではすごいスピードでかなり長い距離を流された
     ように感じたけど、せいぜい15mくらいだったのだろうか??
    いやー、びびったびびった。滑落は初期制動が重要というけど、
    あっというまに加速するからホントに滑落停止するのは何度も練習が
    必要なんだろうなと身をもって体験(大汗)。



     -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

   

   滑落のあとは、今度はぶっといチシマザサの藪こぎエリアに到着。
    あー、どこまでM的山行なのだ。途中でおれたチシマザサがまるで
   忍者屋敷の罠のようで危ない危ない。
    ケンザンのようにぷちっとおなかに突き刺さる。いてて。



  
     突入〜                わっしゃわっしゃ!!


  

     -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

   猛烈藪こぎのあとは、いよいよ稜線も間近になる。
    残雪、笹薮、残雪、笹薮とかわるがわる通過し、標高をかせぐ。
    だんだんガスが濃くなり、稜線までの距離も測れないので、
    ひたすら辛抱でじわじわ登る。


  



   ああぁ〜、どこまで続くの〜〜〜と思ってるところで、ひょいっと
   門内岳の山頂に到着した。見覚えのある祠が現れ大喜び。



             
                おおっ!!!
                    出た〜っ!!w(゜o゜)w

             
                    ワーイ  ワーイ ワーイ
                  \(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/


            

  みんなで集合写真を撮ったあとはすぐそこの門内小屋へ移動して、宴開始。

     -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

   1階は早めに就寝グループ。2階は私ら含め、楽しい宴グループで
    大賑わい。飲んで食べて、、、で20時過ぎ?に就寝。
      明日はいよいよイチゲちゃんに会える!


        -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

  

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