奥鬼怒:日光湯元から奥鬼怒〜大清水'08  

〜新築の念仏平避難小屋に泊まる>〜


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                      *** 2日目 ***


     11/3(祝)念仏平避難小屋06:10〜根名草山06:45/06:55〜分岐08:10日光沢温泉08:50/09:05〜
        鬼怒沼湿原端11:05〜物見山11:45〜湯沢出合〜13:05〜大清水14:00/15:00=上毛高原駅17:02


 

    夜は隙間風が入らない立派な小屋と、備えてあった毛布のおかげで
    快適に過ごすことができた。620分ごろ出発。硬くなった雪と氷を
    ザクザク言わせ、根名草山を越え、急坂をダブルストックでガシガシ
    おりて日光沢温泉に到着。


  
    避難小屋の利用者記録帳         快適に泊まれました。
    (11月2日〜となっていました)    建替えに尽力してくださったかたに
                         感謝です。

  
    登山道は凍ってバリバリの箇所も       日光白根山が見えました
    (アイゼンを付けるほどではなかった)



  
   根名草山のピーク             これから通過するピーク。
    高曇りで、墨絵の世界です。      山腹のガレをこの後通過します。


  
  鬼怒沼湿原が遠くに見えます(薄茶色のとこ)  上の写真で山腹に見えるガレ場
    バックは双耳峰の燧ケ岳        3回、こんなとこを横切ります。


  
     根名草山を振りかえる。      加仁湯方面と、日光沢温泉との分岐
  

            
             がんがん下って、日光沢温泉まで
               やってきた。


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  趣のある渋い建物に「ここで泊まりたいなあ」「温泉入ってから
    エスケープして、下山しちゃおうかな」とチラリと考える。
   なぜならこの日のコースタイムは9時間。せっかく下ったのに、再び
    700mの標高差を登り物見山を越え、1550分の終バスに乗るには、
    長丁場を「がんばって」歩かないといけなかった。

    まあ、がんばるかと思い直し、せっかく標高を下げたのに、再び急坂
    を鬼怒沼湿原まで登り返す。ぜいぜい。


  
    日光沢温泉 渋い建物        「山を甘く見ないで」の看板にびびる


   
   沢を渡る(立派な橋アリ)         急登の始まり〜。




   
      オロオソロシの滝         オロオソロシの滝、展望台から
       (変わったネーミング)



         
        湿原に登り返す途中で、再び日光白根山が
           頭をにょっきり出す。


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    怒沼湿原への登り返しでぜいぜい。。。
     傾斜はゆるんでも湿原まではなかなか近づかない。やっと湿原に
     飛び出したときは、とても感動。

     この鬼怒沼湿原。日光白根山の山頂からも見える。ってことは、
     こっちからも日光白根山が見えるのだ。
     樹林帯の中に高層湿原のように、ぽっかり浮かんだ素敵な空間。
     わーいわーいと、木道の上をテケテケ歩き、振り返ると、数時間前
     までいた根名草山が遠くに見え、更に遠くには昨日歩いた金精山方面
     が見えた。

     今日も思う。「あそこから歩いてきたんだ。」
        「人間の足ってすごいなー」といういつものセリフ。


  
       森の中をずんずん歩いていくと・・・        いきなり湿原に飛び出した


   
     前方には燧ケ岳が・・・・               振り返れば根名草山(左)と日光白根山(右)


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     木道をドン突きまで歩いたら左折             湿原から30分弱で物見山へ。
      物見山(正面)方面へ。               樹林の中だけれど、尾瀬〜会津方面の山も
                                     見えることは見える。。。


   怒沼湿原を通りぬけ、鬼怒沼巡視小屋は通らずそのまま物見山
    へ登る。この時点で12時前だったので、ゆっくり下ってもバスの時間
   には間に合いそうだ。物見山からは、エアリアマップに「足場の悪い急坂」
   と書かれている下りに入る。その案内どおり、木の根がモリモリ張り出し、
   ちょっと歩きにくい急な坂を下る。時折岩場も現れる。下りは遅いし歩く
   のが相変わらず下手くそだけど、今年は飯豊に数回行ったおかげで、精神的
   には強くなったかも(^_^;)。



   中の露岩帯では目の前に黄葉するカラマツの森が広がり、気分が高揚する。
   「黄葉見て、気分高揚!」と一人でどうしょうもないことを考えながら、
   ぐんぐん下る。
    徐々に沢の音が近くなってきて出合いに到着。エアリアマップには「丸太橋
    を渡る」とあるが、どこにも橋は見当たらず、倒木が沢を横たわっているが
    どうみてもそれを渡るとは思えなかったので、飛び石伝いに対岸に渡る。
    増水時は注意。




   
     下山する「大清水」方面。                時折、岩場ちっくなところも下る。
    写真じゃ分からないけど、カラマツが黄金色
      に輝いていた。


   
    木の根もりもりの急坂に泣きながらぐんぐん         カラマツの黄葉は素晴らしかった。
      下ると沢に出る。ここは飛び石伝いで渡渉。

   
   を渡ると、大清水までは林道歩き。ススキが揺れ、黄金色に輝くカラマツ
   の並木の中を黙々と歩く。雲の間から、弱い陽の光が差し込みカラマツ林を
   奇跡のように美しい色に染める。

   
    とかこの風景を写真に残したく、デジカメで奮闘するがどうにもならない。
   がっかりしながらも、1人でこの風景の中にいることに浸りつつ、ゆっくり
   林道を歩くが、あっという間に大清水に着いてしまった。山旅が終わり、
   もうちょっと感傷に浸りたかったけれど、現実はそうも許してくれなかった。
  
   なぜなら、大清水のバス停はなぜかカメムシ天国になっていて、そこらじゅう
   カメムシがはいまわっていたからだ。バス停わきにザックを置くと、カメムシ
   が這い上がってくるので油断ならない。ぺしぺしとカメムシをはたきつつ、
   余った行動食のパンをほおばりながらバスを待った。



    
       こんな道は大好き。萌え萌え。           三段染め〜♪
                                      実物はすごい奇麗だったんだけどなー。


        
        カラマツの並木道。               大清水に到着。売店も閉まり、
         轍のあとも黄金色なのよ。実物は。      観光客もポツポツいるくらい。
                                      バスの乗客も最初、私だけでした。



              
                車窓からの紅葉がすんばらしかったです。


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     年あたり、いよいよ「丹後山〜平ヶ岳〜尾瀬(鳩待峠)」を
     歩きたいのだけれど、まだ修行が足りないかなー。
     残雪踏みしめ、分水嶺を歩きたいのだっ!!


             
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  山行記録[年別/地域別/季節別]