● 添乗日記11 
     
           暑い、熱い、甲子園!!
     

          1999年8月 甲子園応援ツアー (In 兵庫)    

     い暑い夏が来た。ニュースでは「今年も猛暑」と告げている。お得意さんの
      高校があれよあれよというまに勝ち進み、春のセンバツに続いて、甲子園に
      出場できることになった。

   春の大会の時には、まだ社内では、女性の夜行添乗は認められていなく、
      悔しい思いもしたけれど、4月から社内規則も変わり、私も夜行添乗に
      行けるようになった。

   甲子園の添乗はキツいと、社内でも評判。行きも帰りも夜行。しかもバス。
     添乗員は補助席に座ることも多く、おちおち寝ていられない。風呂にも
     入れない。でも、でもでも、やっぱり、甲子園の応援ツアーに添乗できるのは
     嬉しかった。


   私が乗ることになったのは、出場高校の生徒さんのバス。応援は自由参加
     なので、直前までバスの台数ははっきりしなかったけれど、結局、一般募集の
     応援団も合わせると約25台のバスが出ることになった。

   バスが高校の敷地に次々到着。バス全号車に「必勝!○○高校!」と書かれた
     紙を窓に貼りつける。アイドリングストップということで、まだエンジンもクーラーも
     かかってないバスの中での作業で、すでに汗だく。暑っ〜〜〜(>_<)。


   参加者名簿をみて、そこで始めて気づきましたが、私の担当バスは、3年の
     男子生徒のバス!! 金髪+上半身裸+サングラスの男子生徒がバスで、
     大騒ぎ。一番前の席で小さくなってると、「おおー、添乗員サン!プレゼントです〜」
     と、誰かのパンツが投げ込まれる。「ひえ〜〜〜(>_<)」。
 
   夜を徹してバスは走るが、高校生達のパワーは衰えるところを知らず・・・・。
     「若いってウラヤマシイ・・・」。良く、山ですれ違う中高年パーティーに言われる
     言葉を彼らに投げかけてしまう・・・。

   甲子園は朝から快晴。試合開始まで、ぐんぐん気温が上がる。「し、死ぬ〜・・・」
     こんな暑い中、プレイしてる甲子園球児はホントにえらい(@_@)!!
     何百人もの、応援ツアーのお客さんをバスからアルプススタンドへ誘導し、
     ほっと一息、と行きたいが、スタンドもまた暑いんだ、これが・・・(@_@)。
     「カチワリいかがっすか〜」の声はまさに、砂漠の中のオアシス。
     カチワリの小さな袋に入った氷水は、まさに砂に吸い込む雨水のごとく
     あっという間に私の体内に吸い込まれていき・・・・、再び「水、水〜〜〜・・・・」
     灼熱地獄の甲子園・・・・。つら〜〜〜っ(+_+)。

   「おいっ、5回の攻撃が終わったら、弁当の業者が来るから、駐車場に先に
     戻ってくれ」。先輩から言われ、駐車場に向かうと、狭い浜甲子園の駐車場
     にひしめき合うようにして、バスが駐車してある。

   そこに、弁当業者のワゴン車が到着。駐車場の売店のテレビでは接戦のまま
     試合が進行していることが中継されている。あ〜、試合の行方も気になるが、
     山積みの弁当を見て、あ〜、目眩が・・・・。

   「わっせ、わっせ」弁当満載の重〜いダンボールを運んでいると、お客さん達が
      戻ってきた。とと、バスのエンジンが一斉にウィンウィンとかかり、冷房をかけ
     出したので、バスから熱気が吹き出す。「もわ〜〜〜〜」。あぢーーーーっ(+_+)。

     もわもわとした熱気の中、弁当を運ぶ。試合の結果は、分からないけど
     とにかくとにかく、弁当を運ぶ・・・・。

   試合は、私達のお客さんの学校が接戦を制した。みんな、ヤッタヤッタと
      大興奮。バスの中で、試合を撮ったビデオを流してくれた。野球部員達の
      爽やかなプレーに、黄色い声援。私も一緒に応援したかったよ。とにかく、
      勝って良かったネ(^○^)。
    
   それにしても、あぢ〜〜〜。バスの中では、センパイに買ってもらった
      500mlのお茶をゴクッゴクッとあっというまに3本も飲みました。

       いやー、甲子園は熱い、そして・・・暑い!!!(@_@)

   試合に勝ったんだよね、まてよ、勝ったということは、もう一回・・・・・・・?
      たら〜り、さっきまでとは違う、冷たい汗が背中を流れました(笑)。


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