◆◆ 3日目◆◆
5/5: 幕営地05:45−1,928地点06:35−巻機山稜線07:20−牛ヶ岳07:50−
御機屋08:35−避難小屋08:55−桜坂駐車場11:40−清水12:20?/ 13:45
幕営地からすぐ巻機への登りにさしかかる。裾野を大きく広げて
いるためか、見た目ほどきつくない。
3時間くらいはかかるかなと思っていた大きな巻機山も、多少の
藪こぎはあるものの、1時間も登ると頂上へあと一息の1,928地点
まで到達する。ここも幕営には最適。「昨日、あと1時間頑張れば
良かったね」と口々に言う。
↑さ〜、最後の登りだ!(右奥は牛ヶ岳)
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昨日、柄沢山の山頂で会った3人パーティーに巻機山の稜線で
再会。一足先に牛ヶ岳へのピストンを開始した彼らの後を追う
ように、私達も必要な荷物以外を置いて出発。
[牛ヶ岳からの展望]
以前、新潟県人と関東人で牛ヶ岳で宴会した時、「こっち向いて
小便するなよ、うちのほうへ流れて来ちゃうじゃないか」と冗談
でお互い牽制しあったのが懐かしい。
ここは分水嶺でもあり、斜面のそれぞれを流れる水が注ぐ海が
異なるのだ。
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巻機山の山頂は、もともと白毛門からの縦走路がぶつかる地点より
やや西側の地点で、自然保護のため柵で囲われ、山頂標識もとり
はずされていたのだが、井戸尾根への分岐となる「御機屋」に
新しい山頂標識が立てられていた。百名山ハンターのために
立てられたような意図が見え見えでちょっと興ざめ。
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巻機山の避難小屋までシリセードを楽しむ。ここからは無雪期は
木道や階段の登山道になるが、この時期は雪に覆われて歩き
やすい。
[避難小屋までの下り]
スキーのシュプールの跡がたくさんあった
こんなところを滑れたら爽快だろうなあ
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じき、樹林帯に入るが徐々に勾配が急になり、木につかまりながら
降りていく。トレースがなくなり、戻ろうかと言ってウロウロして
いると12人パーティーに追い越される。偵察に米子沢寄りに言った
Oさんからのコールで南寄りに言ってみると夏道に出た。ここから
はようやくブナの新緑を楽しむ余裕が出てきた。
[徐々に急勾配に・・・]
ココからが3日間の核心部ダッタ!!
99%行程をこなした時点が「中間点」と
考えなくてはと、前夜話していたのが
本当になってしまった!(^。^;)
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桜坂の駐車場から清水の集落までの30分の車道歩きは、路肩のカタクリ
やキクザキイチゲを写しながらのんびり歩く。清水の上田屋で山菜だらけ
そばを食べて3日間の山行の締めとした。ゴマ油の香りがするコゴメの
おひたし?もおいしかった〜。
バスで六日町駅に行き、電車で土合駅まで戻ると駅前の桜がとても
和ませてくれた。帰りの関越道の渋滞もそれほどでもなく、日付も変わ
る前に千葉まで帰ることができた。あ〜〜〜〜、充実してた!!!
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***おまけ***
2日目の行動中、とにかく周囲には山しか見えなかった。山・山・山。
そして、そのほとんどが新潟1県だけのものだった。そしてつい、
「山は本当にたくさんあるねー・・・・。毎週・毎日山に登りに
行っても全部登れることはないねぇ、キリがないねぇ」となんとなく
ネガティブな言葉が出てきてしまった。できないことを嘆くよりも
今あるものを大切にしたいと思ってきた私には、自分でも思いが
けないことだった。それだけ疲れていたのかもしれない。
山だけではなくて。
それでも3日間の山行を終える頃には、「登り切れないほど山が
あるのを嘆く」のではなく、「登りきれないほどたくさんある山を、
今度はどこに行こうかと楽しみに思う気持ち」を大切にしたいと
思えるようになっていた。
ゆっくりゆっくり歩を進めれば、変わらないように見えた景色も
流れ、ちゃんと目的地に着くことができるのだ。究極の徒歩たび・
縦走の良さはこれを実感できる点に尽きるのかもしれない。
3日間、体力無し・技術無しの私にお付き合い+フォローしてくださった
Aさん、Oさん本当にありがとう!
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