*** 3日目 ***
10/08 雨ときどき曇
皇海山(05:30)→鋸山(06:50-07:00)→六林班峠(07:45-08:00)→
庚申山荘(10:25-10:45)→一の鳥居(11:40-11:55)→かじか荘(12:50)
4時起床。餅を卵スープに投入する簡単な朝食。
5時半にはヘッデンをつけ出発。「撤収までは降らないといいね」と前夜
話した希望通り、雨具をつけずに歩き出せた。徐々に明るくなり、樹林の間
から恐竜の背のようにギザギザした鋸山〜庚申山の岩尾根が見える。
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一旦、不動沢のコルまで下る。コルは皇海山への最短ルート不動沢コース
との分岐点だ。不動沢コースは最短でお手軽なんだろうけど、皇海山は
ピークそのものよりも、鋸山や六林班峠、国境平、庚申山荘周辺にも
その魅力がつまっていると思うので、好きずきだけど、ちょっともったいない
ルートのような気がする。
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不動沢のコル手前からとうとう雨が落ちてきた。コルから鋸山までの登り返し
では岩場も現れる。ロープがぶらさがるズルズルのルンゼっぽい登りは雨の中
だから余計ズルズル滑っていやらしく思える。昨日、国境平に泊っていたら
この雨の中、今頃皇海山への急登をひたすら登っていたのだろう。
Bamちゃんにはつらい思いをさせてしまったけれど、昨日のうちに頑張って
先に進んでいて良かった。
鋸山直下の岩場
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鋸山からは庚申山荘へ直接降りるコースもあるけれど、「鋸十一峰」という
11のピークが連なる険しい尾根なので六林班峠を経由して庚申山荘へ行く。
六林班峠までは笹の刈り払いが入った後で、、快適な道。ダケカンバetc.の
大きな木が点在する癒しの森になると六林班峠に到着。前にtanajinさんが
来たときはエサ欲しさに鹿が寄ってきたようだが今日はいない。
鋸山では、さっと記念撮影をして軽く休憩 鋸山からの急な下りは刈払いが
入った後で助かった
六林班峠に近づくと癒しの森になる
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六林班峠から庚申山荘までは樹林帯の中をひたすらトラバースの道。
笹が路肩を覆っているので注意が必要だった。私は足を踏み外すヒヤリハット
体験をした(ビックリしすぎて声も出ず、前の2人には気づかれず、自力で笹を
つかんではいあがった・・・)。
笹がボーボーで足元が見えにくい・・・
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庚申山荘への道は、アップダウンはないけれど、小沢を何度か横切り、
そのたびに飛び石伝いに徒渉したり、崩れそうなガレ場を横切ったり
するのでなかなかに疲れる。
もういい加減飽き飽きするころに、奇麗なダケカンバの森とシラカバ林を
通過し、庚申山荘に到着。
よっこいしょ! ふぅ〜〜〜
庚申山荘で雨宿り
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庚申山荘は快適そうだ。いつか紅葉の頃、ここに泊るのを目的に来るのも
いいかも。雨を避けて軒先で休憩し、銀山平を目指す。
「夫婦蛙岩」などなど名前がついた奇岩をいくつか通過しながらの下山路。
参道らしく石が敷き詰められ歩きやすい。段々、Bamちゃんも疲れが増し
「30分以上歩くのはつらい」状態に。
一の鳥居からは一般車は入れないが立派な林道歩き。でかくてブヨブヨ
した蛙がなぜかたくさん現れ涙目になりながら銀山平かじか荘へ到着。
東屋にザックをどさっと下ろし、念願のルートを歩きとおせたことを皆で
喜ぶ。
石が敷き詰められた登山道
「仁王門」と名づけられた奇岩 「夫婦蛙岩」
紅葉の時期に来たら素晴らしいだろうな〜
一ノ鳥居に到着。ここからは林道歩き。
林道沿いの名所?「天狗の投石」
ゲートを過ぎると「かじか荘」はもうすぐ 着いた〜!!
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かじか荘で、入浴(600円)と食事を済ませ、タクシーで渡良瀬渓谷鉄道の
原向駅に行く。原向駅は完全な無人駅で売店もなくビールを調達できな
かったのが心残りだったけど、山旅の終わりにはふさわしいノスタルジア
溢れる駅であった。
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<おまけ>
「日光白根〜皇海山」を歩く計画は台風で2回も中止になった因縁の
コースでした。3度目の正直でやっと歩けて感無量です
いつまでも寝転んでみたい癒し系の稜線やダケカンバの森、足元が
見えなくて転がり落ちるように下った笹の急斜面、アキレス腱がぎゅんぎゅん
伸ばされるきつい急登、切れそうなトラロープがぶらさがる岩場、盛りだくさんの
3日間でした。
Bamちゃんは半年ぶりでだいぶお疲れだったけれど、毎日がんばって歩いて
くれて助かりました。S的リーダーでごめんね〜。そしてお互い腰に爆弾を
かかえるマゾ山の友、tanajinさん、今回も大変お世話になりました。
今回の山行で、ロマンチック街道、山バージョン(志賀高原〜足尾まで歩こう計画)
の「日光〜足尾」区間がつながりました。これで残った区間は、この山行後、
丹後山〜尾瀬、尾瀬〜日光となりました。
※私の実力不足を補ってくれるメンバーにも恵まれ、
この区間も2008年、2009年につなげることができました。
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