日光白根〜皇海山縦走'07
笹薮こいで鹿の楽園を縦走  マゾ山 第2段 初級編

1日目] [2日目] [3日目


                      *** 2日目 ***



         10/07 晴
         ビバーク地(05:45)→宿堂坊山(08:05-08:20)→三俣山(10:20-10:50)→
          カモシカ平(12:50-13:00)→国境平(13:30-14:25)→皇海山(16:45)




        日、錫ヶ岳より遠望した、宿堂坊山〜三俣山〜皇海山へ向け歩き始める。
         距離にして約11Km、行動時間は結局11時間に及ぶことに。
         昨日もかなりお疲れだったBamちゃんにとって今日も厳しい1日になりそう。
         苗場山〜白砂山の縦走のときもBamちゃんはかなりお疲れ山行となったし、
         毎度毎度こき使ってしまって申し訳ない。


        
         -----------------------------------●●----------



        発の準備を整えていると、朝焼けがゆっくりと空一面に広がる。前日に
        続き、薄い踏み跡、赤テープやコンパスを頼りに稜線伝いを歩く。



   
     ヘッデンの中、撤収                      今日も天気はもちそう


   
      朝焼けの中、歩き始める                朝日に輝く中禅寺湖


   
      はるか遠くにぴょこっと皇海山が・・・        とにかく渋い尾根歩き

   
        笹の中のアップダウンが続く          ネギト沢のコル付近の水場標識


        
         -----------------------------------●●----------


        くつかの小ピークを越えながら、緩やかに高度を落とし、やがて
        宿堂坊山のピークへ。天気は穏やかで、笹っ原の緑がまぶしい。
        このピークを越えると、笹はさらに背丈を伸ばし、胸までになる。急斜面では
        足元の視界も悪く、むしろ笹の上を滑って降りた方が速そうだけれど、笹の中に
        木の根や石が隠れていることもあるので注意。


        
                   宿堂坊山にて




        順は赤テープで示されるが、テープの間隔が長いときもあり、一時は
        誤った尾根に入り込むこともあったが、たいしたロスなく正規のルートに戻る
        ことができた。1〜2人だと心細いし、大人数だと注意力が散漫になったり、
        人に頼る気持ちが出るから、今回みたいな3人パーティーが破線ルートには
        ちょうど良いのかもしれない。



   
       
相変わらずこんな藪を行く             宿坊堂山と三俣山の鞍部の水場標識


               
                    宿坊堂山と三俣山の鞍部付近
                     癒し系の原っぱで大休止

 

        -----------------------------------●
●----------



        部から長い急登をあえぎながら登りきると、三俣山。名前の通り、
        東へ中禅寺湖へと下る尾根を分ける。私たちは、さらに南進すべく、ピークを
        後にし、カマ北のコルへ下る。一部崩壊した斜面の下降に緊張させられる場面
        もあったけれど、概ね、笹の稜線歩きが相変わらず続く。


        途中、カマ五峰のアップダウンの途中、間違えて1828点への尾根岩峰へ
        入り込んでしまったが、すぐに間違えに気づき、間違えたおかげで岩峰からの
        好展望が得られた


        
                            三俣山にて



      


  
        カマ北のコルへ                  途中、ガレ場の下降で少し緊張

  
  

                 
        1828m点の岩峰群。途中、直角へ曲がらなくてはいけない箇所に気づかず
        直進し、上の写真の尾根に入り込む。


                 
                     
皇海山もだいぶ近づいてきた
 

           -----------------------------------●
●----------




       も回り、カモシカ平を過ぎ、今回、楽しみにしていた癒しの風景、国境平まで
       辿りつく。すでにBamちゃんは足を前に出すのが辛くなっている状態。カラマツの
       黄葉と白砂の取り合わせが素敵な国境平は幕営地として最適で、今回もここで
       泊まるつもりだった。


       けれども、最終日の明日は終日雨予報。今日のうちに少しでも距離をかせぎたい
       ので、お疲れBamちゃんに今日は皇海山まで頑張ってほしいとお願いする。


      ここから皇海山までは550mの高低差を一気にかせぐ急な道。Bamちゃんにとっては
      かなりきついことだろう。国境平で一時間ほど休憩し、その間、小沢の源頭まで水汲み。
      その間に、Bamちゃんにこの先も歩けるか考える猶予を与える。Bamちゃんはかなり
       しぶしぶながらも山頂まで頑張ると承諾してくれた。ありがとう〜〜。


  
      足尾の荒れた谷を望む               カモシカ平への下り

                   
                  ここカモシカ平と、この先の国境平は
                こんな白砂とカラマツが点在し、癒されました


        
              楽しみにしていた国境平への下り。バックは皇海山


    
        赤い看板が水場の標識              小沢を下り、水を確保



         -----------------------------------●●----------


      々に霧がかってきた尾根を、何度か休憩を挟みながら黙々と歩く。
       かな〜り苦しそうなBamちゃん。先導するtanajinさんの声で頂上に至った
       ことを知る。やっとたどりついた山頂は狭く、樹木に覆われ展望もあまり
       利かない。これが「もう2度と行きたくない百名山ランキング」で上位に入る
       理由なのだろう。


       山頂付近に、4人用エスパースが辛うじて収まるスペースを発見、テントを張り
       今夜の寝床とした。

       
  
                 段々、シャクナゲ混じりのヤセ尾根になる


  
    やっとこさ皇海山に到着。長かった〜           



                   
                  少し不動沢のコル方面へ進んだ山頂一角で幕営


 
         -----------------------------------●●----------

                                   次のページへ

1日目] [2日目] [3日目


  山行記録[年別/地域別/季節別]