*** 2日目 ***
10/07 晴
ビバーク地(05:45)→宿堂坊山(08:05-08:20)→三俣山(10:20-10:50)→
カモシカ平(12:50-13:00)→国境平(13:30-14:25)→皇海山(16:45)
前日、錫ヶ岳より遠望した、宿堂坊山〜三俣山〜皇海山へ向け歩き始める。
距離にして約11Km、行動時間は結局11時間に及ぶことに。
昨日もかなりお疲れだったBamちゃんにとって今日も厳しい1日になりそう。
苗場山〜白砂山の縦走のときもBamちゃんはかなりお疲れ山行となったし、
毎度毎度こき使ってしまって申し訳ない。
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出発の準備を整えていると、朝焼けがゆっくりと空一面に広がる。前日に
続き、薄い踏み跡、赤テープやコンパスを頼りに稜線伝いを歩く。
ヘッデンの中、撤収 今日も天気はもちそう
朝焼けの中、歩き始める 朝日に輝く中禅寺湖
はるか遠くにぴょこっと皇海山が・・・ とにかく渋い尾根歩き
笹の中のアップダウンが続く ネギト沢のコル付近の水場標識
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いくつかの小ピークを越えながら、緩やかに高度を落とし、やがて
宿堂坊山のピークへ。天気は穏やかで、笹っ原の緑がまぶしい。
このピークを越えると、笹はさらに背丈を伸ばし、胸までになる。急斜面では
足元の視界も悪く、むしろ笹の上を滑って降りた方が速そうだけれど、笹の中に
木の根や石が隠れていることもあるので注意。
宿堂坊山にて
道順は赤テープで示されるが、テープの間隔が長いときもあり、一時は
誤った尾根に入り込むこともあったが、たいしたロスなく正規のルートに戻る
ことができた。1〜2人だと心細いし、大人数だと注意力が散漫になったり、
人に頼る気持ちが出るから、今回みたいな3人パーティーが破線ルートには
ちょうど良いのかもしれない。
相変わらずこんな藪を行く 宿坊堂山と三俣山の鞍部の水場標識
宿坊堂山と三俣山の鞍部付近
癒し系の原っぱで大休止
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鞍部から長い急登をあえぎながら登りきると、三俣山。名前の通り、
東へ中禅寺湖へと下る尾根を分ける。私たちは、さらに南進すべく、ピークを
後にし、カマ北のコルへ下る。一部崩壊した斜面の下降に緊張させられる場面
もあったけれど、概ね、笹の稜線歩きが相変わらず続く。
途中、カマ五峰のアップダウンの途中、間違えて1828点への尾根岩峰へ
入り込んでしまったが、すぐに間違えに気づき、間違えたおかげで岩峰からの
好展望が得られた
三俣山にて
カマ北のコルへ 途中、ガレ場の下降で少し緊張
1828m点の岩峰群。途中、直角へ曲がらなくてはいけない箇所に気づかず
直進し、上の写真の尾根に入り込む。
皇海山もだいぶ近づいてきた
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昼も回り、カモシカ平を過ぎ、今回、楽しみにしていた癒しの風景、国境平まで
辿りつく。すでにBamちゃんは足を前に出すのが辛くなっている状態。カラマツの
黄葉と白砂の取り合わせが素敵な国境平は幕営地として最適で、今回もここで
泊まるつもりだった。
けれども、最終日の明日は終日雨予報。今日のうちに少しでも距離をかせぎたい
ので、お疲れBamちゃんに今日は皇海山まで頑張ってほしいとお願いする。
ここから皇海山までは550mの高低差を一気にかせぐ急な道。Bamちゃんにとっては
かなりきついことだろう。国境平で一時間ほど休憩し、その間、小沢の源頭まで水汲み。
その間に、Bamちゃんにこの先も歩けるか考える猶予を与える。Bamちゃんはかなり
しぶしぶながらも山頂まで頑張ると承諾してくれた。ありがとう〜〜。
足尾の荒れた谷を望む カモシカ平への下り
ここカモシカ平と、この先の国境平は
こんな白砂とカラマツが点在し、癒されました
楽しみにしていた国境平への下り。バックは皇海山
赤い看板が水場の標識 小沢を下り、水を確保
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徐々に霧がかってきた尾根を、何度か休憩を挟みながら黙々と歩く。
かな〜り苦しそうなBamちゃん。先導するtanajinさんの声で頂上に至った
ことを知る。やっとたどりついた山頂は狭く、樹木に覆われ展望もあまり
利かない。これが「もう2度と行きたくない百名山ランキング」で上位に入る
理由なのだろう。
山頂付近に、4人用エスパースが辛うじて収まるスペースを発見、テントを張り
今夜の寝床とした。
段々、シャクナゲ混じりのヤセ尾根になる
やっとこさ皇海山に到着。長かった〜
少し不動沢のコル方面へ進んだ山頂一角で幕営
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