南アルプス 大井川東俣'08夏
◆高山リゾートでとほほの静養◆

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日程

2008年8月12日夕方〜15日

山域 南アルプス
形式

幕営山行

メンバー KT、Chifu、JO
行程 8/12 JR東海道線興津駅16:30頃集合=KT号にて道の駅「富士川ふるさと工芸館」へ移動
8/13 道の駅発=伝付峠登山口06:20〜東京電力管理小屋08:45〜伝付峠手前の水場11:15
    
伝付峠11:35〜二軒小屋12:45/13:25〜大井川東俣(幕営)15:20
8/14 幕営地〜上流部へお散歩〜幕営地13:15〜二軒小屋(幕)14:50
8/15 二軒小屋06:45〜伝付峠08:55(第2展望台も行ってみる)/09:20
    〜アザミ沢渡渉地点
10:30〜東京電力管理小屋11:10〜登山口ゲート13:10
駐車場 伝付峠登山口近辺の路肩に駐車(数台程度)
温泉 ヘルシー美里
◆山梨県南巨摩郡早川町大原野651  ◆Tel:0556-48-2621 ◆500円
◆午前10時〜午後7時(冬期は11:00〜) ◆定休日:毎週火曜日
参考HP 東海フォレストのページ


   
           
 ◆◆ プロローグ ◆

    
夏山第三弾。私の中では一番力が入っていた計画だ。
       憧れの「大井川東俣」を源流まで遡り、Uターンして農鳥岳を越えて奈良田へ下る。
       それが当初の計画でした。大井川東俣は、池ノ沢までは林道跡があったり、釣り人
       が良く入っているようで、増水しなければ問題は無いようだ。
      
       けれども、数年前の集中豪雨の際、周辺山小屋関係者が、この流域で身動きが
       取れなくなり遭難騒ぎになった事態がニュースで報じられたりと、油断できないとこ
       ろではあるだろう。

       ちょうど、最新の「新ハイキング」に雪投沢を下降したあと、大井川東俣を遡行した
       記録が載っていて、モチベーションも高まるも、緊張も同じくらい高まる。
       いつも、大きな山行のときはそうだけど、ちゃんと帰ってくるための願掛けで、部屋は
       奇麗にしすぎず出発。(奇麗になったことなんてないけど(^。^;))



    新幹線経由で、待ち合わせの興津駅(JR東海道線)に向かう。
       駅には既にKTさん、Chifuさんが着いていて、再会を喜び合う。
       KTさん号で前泊地の道の駅に向かう。道の駅はだだっぴろく、静か。ペルセウス座
       流星群が見られることを期待するも、雲に覆われてしまった。

       それにしても寝苦しい夜。シュラフカバーにも入らず、そのまま横になる。
      テントの入り口は蚊帳になっているけれど、風は少しも入ってこない。
         あづ〜〜〜〜、うううう〜〜〜〜〜〜・・・・・(@_@;)

       腕をテント本体にくっつけたり、ペットボトルをおでこに当てたりすると、一瞬冷たく
       感じるけど、焼け石に水。少しでもテント入り口に近づいてみたり、寝返り打ってみたり
       いろいろ試してみてもダメ。テント内は熱気が立ちこめむせ返るよう。寝よう、寝ようと
       あれこれ試し、動き・・・・。
        そしてとうとう朝になってしまった( ̄□ ̄;)。

        テントから出てみると汗びっしょり。ひと山ダッシュで越えてきた感じのぐったりモード。
        「JOさん、もがいてたね」とお二人に言われる。
         蚊にさされるの覚悟で外で寝ればよかったかな・・・。

         そんなこんなで、出発前から既にぐったりで食欲無し。コンビニおにぎり1個を
         涙目になりながら、お茶で無理やり流し込むのがやっとの状態だった。
          (私は高熱が出ない限り、体調悪くても食欲はバッチリの人なのに・・・(T_T))
                
       

   

↓↓↓
   
               ◆◆ 1日目◆◆


             道の駅発=伝付峠登山口06:20〜東京電力管理小屋08:45〜伝付峠手前の水場11:15
                
伝付峠11:35〜二軒小屋12:45/13:25〜大井川東俣(幕営)15:2


  
   
伝付峠への登山口へ車で移動。林道をぐんぐん登る。予定では4日目、奈良田へ
      下山したあと、バスで移動し、この林道を徒歩で1時間半登り、車を回収するはず
      だった。車であがりながら「この登りはきついなぁ。空身で行くか」なんて話す。

   


     登山道入口到着。前に来たときと様子が違っている。入口スペースに前は車が
        数台置けたけど、今回は工事中のためロープが張られているので、更にその上
        に行き、なんとか路肩に駐車。
  
              

   


     ゲートをくぐり、真新しく、舗装前の立派な林道をてくてく歩く。

              
 
        途中から、「迂回登山道」の看板の通り、山道に入り、高巻いた後、正規の
        登山道に入る。この登山道は沢沿いを歩く割合が多く、階段や桟道、ハシゴ
        に番号が振ってある。1〜8番は工事で無くなったようで、9番からスタート。
        ちなみに最後は、東京電力管理小屋の手前にある73番のようでした。


  
        しっかりした橋もあるけど・・・           落ちかけみたいな橋もあるので注意


              
                     奇麗な釜を持った滝も多い


              
                2時間くらいで東京電力管理小屋を通過
               左手に吊橋があるけど、渡らず右手にあがる。

        このあたりで、腹痛が強くなってくる。 きゅるきゅる・・・・・。いたた。
         山の中じゃトイレも無いから結構、真剣に困るし苦しい〜〜。
         そして、今日はとにかく足が出ない。バテバテ状態。
         ということで、ここから伝付峠手前までの写真はありません・・・。
         最後の渡渉点を過ぎてからは、登るにつれて癒し系のカラマツ林が美しさ
         を増していくのに、カメラを出す余裕もありません・・・。

         へろへろ状態で、少し歩いては「ふぅ〜〜〜」を繰り返しつつ、
         なんとか伝付峠手前に水場に到着。
         冷たい水をきゅーっと飲みたいところだけど、お腹が痛いので、抑え目に
         ゆっくりゆっくり飲む。それでも本当においしかった。

 
             
                     伝付峠手前の水場

          水がおいしくて、「しびれる〜」と言ってると、「しびれるはずだよ、周りに
          トリカブトがこんなに咲いてる」とKTさん。いやいや!!



     水場からは、ひとがんばりで伝付峠。峠でゆっくりしようと思ったけれど、風が
        通り、なんだか寒いので、休憩もそこそこに、峠を越えて、二軒小屋への
        下りにはいる。


   
        伝付峠までもうすこし!                 伝付峠に到着。
                                     林道跡がとおってるので広くなってる。


                  
                伝付峠〜奈良田越あたりを通る林道を少し歩き、
                      反対側の樹林帯の中をじぐざぐ二軒小屋まで下る。
                       




     二軒小屋で大休止したあと、いよいよ大井川東俣へ入る。


            二軒小屋。こっちは1泊1万数千円。           小屋を出てすぐの吊橋



              
                蝙蝠岳への登り口。
                 一昨年、ここにおりてきたとき、膝は大笑い、がくがくでした・・・。




     二軒小屋でトイレに行ったのに、すぐにビックウェーブがやってくる。
         きゅるきゅる〜〜〜〜・・・・。
          お腹を押さえながら歩く。しくしく(ToT)

        心配された林道の荒れ具合もそれほどではなく、崩れている箇所のトラバースも
        あったけれど、渡渉することも無く、曲輪沢出合と徳右衛門沢出合の間あたりまで
        来ることができた。
        ここで15時過ぎ。「ここらで幕営しようか」とKTさんが言ってくれたときは正直、
        ほっとした。ほぼ平坦な道だけど、とにかく体調が悪く歩くのがきつかった。



                       

           そんなこんなで、テント設営したあとは、KTさんは沢の恵を求めてお出かけに
           なる。ゲットなるか!?
           Chifuさんが薪集めをしている間、私は寝かせてもらうことに。申し訳ない・・・。
            体は熱いんだけど、鳥肌が立っている。シュラフにもぐろうか、出ようか迷う。
            体温調節機能が壊れてしまったみたいで、暑いんだか寒いんだか分からない。
            頭が痛く、節々も痛いから熱があるのかな。とりあえず、頭に冷たくしたタオル
            を乗せて横になる。
              今日のご飯はChifuさん特製の野菜たっぷり雑炊。
            明日は元気にならねばと眠りにつくものの、一晩中夢ばかりみて、浅い眠り
            だった。
           



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