赤牛岳'03(2864M)
〜読売新道から北アをぐるり見渡す〜

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* * * 8月14日 (5日目) * * *


        T.S.06:40−水晶岳07:30−水晶小屋08:10−岩苔乗越08:50−黒部源流09:40
                三俣山荘
10:20/10:50−双六巻道分岐11:20−双六小屋12:50


   またまた雨
        朝からテントをたたく雨の音。はぁ、ブルーだわぁ。近くに雪渓もある
        から最悪、水のこともどうにかなりそうだから、ここに停滞するっていう
        手もあるのだけれどどうしようかなぁと迷う。

       -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

   双六小屋へ
        3時半に起床するも2度寝したりと出発の機をうかがう。
        相変わらず風が強いが、登山道がついている側の斜面はそれほど
        でもないことに気づいてテントを撤収。三俣、できれば双六小屋まで
        を目標に出発することに。

        2日停滞した時点で、薬師から立山に行く日数が足りなくなったので
        雲ノ平経由で折立に降りようか新穂高に降りようか迷っていた。
        数日間は天候回復の見込みはないらしいので、残念だけれど
        新穂高への最短ルートを取ることにする。く〜(T_T)。

       -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

   ペンキマークがっつりの水晶岳
        温泉沢ノ頭からは徐々に稜線がやせてくる。ガスでペンキマーク
        を見落としそうになるけれど、踏みあともきっちりしているので
        問題なく水晶岳のピークに到着。雨もひどいので、ザックも置かず
        そのままスルー。写真もパス。

        ここからは、ひどい天気ながらも水晶ピストンに向かう人がけっこう
        いた。水晶のピークをはさんで裏銀座がわは途端に過保護なくらい
        ガッツリ、ペンキマークがつけられていた。百名山所以だろうか。

        -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

   ラーメン目指して黒部源流を行く
       水晶小屋脇での休憩もそこそこに三俣山荘に向けて出発。すぐに
       手が冷たくなる。黒部源流の風景は、花も多く雨中とはいえ気持ちも
       和む。沢沿いの道の下りは苦手の石と砂利のミックスでコースタイム
       をオーバー(-_-)。三俣山荘までの登り返しは逆に楽しかった。

       三俣山荘のラーメン目指し、「ラーメン、いっちに、ラーメン、いっちに!」
       と息を整えながら登る。。。

          -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

   ラーメン食べて景気づけ!
       三俣山荘でラーメンを食べる。うはー、幸せ〜〜〜。
       喫茶室で水晶からの道ですれちがったお兄さんと再会。彼は生ビール
       とカツ丼を頼んでた。私も三俣泊まりだったら、それを頼んでただろうな。
       はぁ、ビールが恋しい。双六まで2時間。もうひと頑張りだ。
       雨具を着て再びガスの中を歩き出す。稜線コースはガスと風がすごい
       ので、双六小屋へは巻道を通ることにする。  
       
       三俣蓮華岳と巻き道との分岐までひと登り。汗をかかないようにゆっくり
       登る。巻道は花も多く、鼻歌まで自然と出る。でも、出たのは竹内まりあの
       「元気を出して」。さりげなく凹んでたのかしら・・・。頑張れJO!!

          -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

   えーぃ、小屋に泊まっちゃえー
       いいかげん、お花畑にも飽きる頃中道との分岐に到着。眼下に双六小屋
       が見えた。「いやったー!」 意気揚揚と下るも、ぐしゃぐしゃのテントに
       寝るのはなぁ・・・・。軟弱ハイカーは迷いながらも小屋の受付で
       「素泊まり1名!」と言ってしまう・・・。でもふかふかの布団はやっぱり
       えがった。一人一枚だったし。

   人はうじゃうじゃ、でもそれも悪くない
       自炊スペースでは、同じようにテント泊を諦めた欲求不満登山者が
       いっぱいいた。愛知から来たおもろい2人組と幸手から来たクールな
       あんちゃんとテーブルを囲んで和やかな時間を過ごす。今までみんな
       どこにいたの!?ってくらい裏銀座の縦走路からはたくさんの人が
       現れた。雨に打たれてブルーになった人恋しさもあいまって、久々に
       いろんな人とたくさんおしゃべりできて、この混雑振りが今日は嬉しか
       った。

       談話室で近くに座っていたおっちゃんから酒とつまみをせしめて
       ゴキゲンゴキゲン♪うっしっし。

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

  うめさんとの遭遇!
       うぃ〜、と赤い顔でうろうろしていると、見たことのある「にこにこマーク」
       がついたザックを発見。も、もしやと談話室に引き返してみると、
       正真正銘本物のナマうめさんとナマかしらさんを発見する。うめさんは
       ホームページの印象そのままの、気さく、マメ、気がきく、の三拍子
       そろった人でした。かしらさんは薩摩隼人の雰囲気が漂っている。
        ※うちの父も島出身ながらも指宿暮らしが長かった鹿児島県人。
           同じにおいがしてたわぁ。

       すごいすごい!!と大興奮のまま寝床につく。
        天気予報では明日も雨。ぢぐしょ〜。


↓↓↓

* * * 8月15日 (6日目) * * *
   

        双六小屋05:20−鏡平分岐06:20−鏡平小屋07:00/07:10−わさび平小屋09:30
           新穂高温泉
10:35 (新穂高温泉11:00発平湯行バス/平湯11:45発松本行バス乗車)



   下山日
         朝には雨がなんとかやんでいた。ガスの切れ間から、時折
         鷲羽岳方面が見えたりと思ったよりも天気が悪くなくてほっとした。

                   
                     双六小屋前から見た鷲羽方面

         同じ部屋に泊まっていた母娘はもう1日双六小屋で過ごすそうな。
         いいなー。「山にいられる」ってだけで幸せだね。
         とはいえ、私の方は里心がついちゃった。今晩は自分ちの布団で
         寝るぞと出発。

       -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

   こないだ歩いたばかりの道
        ここからは7月末に双六に来た時に歩いていたので、少し気持ち
        が楽になる。雨具を脱ぐタイミングをはずしながら、鏡平への分岐
        に到着。途中、またうめさんに会うことができた。うめさんはパー子
        のように写真を撮りまくる。私も「ゲッツ!」で一緒に写してもらう。
        やった!

                   

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   また雨雲の中へ
        分岐から、ダラダラと鏡平へ下る。小屋が見えてからが長い(-_-)。
        とと、標高を下げるにつれて再び雨雲の中に入ったようで、雨が
        降ってきた。いつ脱ごうかと思っていた雨具も結局新穂高温泉の
        近くまで着っぱなしだった。

        -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

   またまたご対面!!あれま、偶然!!!
       木道が見えてきたら鏡平山荘ももうすぐ。雨宿りをと、山荘に近づく
       と、軒先に見たことのある顔が。「あれあれあれ〜〜〜!!」 
       立山・剱に出かけた時にお知り合いになったマツハシさんだった。
       うめさんといい、マツハシさんといい、天気が悪くなければ会うことも
       なかったなぁ。しみじみ。。。

          -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

   足ガクガク、豆じくじく
       鏡平からわさび平までコースタイムで2時間40分の下り。シシウドガ原
       までは巻くようにしてつけられたなだらかな登山道だけれど、そこからは
       傾斜も急になり足にくる。初日に出来たマメもじくじくしてきて痛い痛い。
       自炊室で一緒になった幸手のあんちゃんと、「足にきたー!」とお互い
       言いながらひたすら下る。何回か沢と雪田を渡り、ようやく林道を見下ろ
       せるところまできた。

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

  林道歩き
       マメが痛くて半分ビッコを引いたようなのろのろ状態でわさび平小屋
       に到着。夏休みも終わっちゃうなあと山旅の終わりの干渉にひたる。

                

       わさび平から新穂高温泉までの1時間の林道歩きがいつも長く思え
       るけれど、ようやく雨具を脱いでTシャツになれ、すっきりした気持ちで
       新穂高温泉に到着した。あー、、、夏も終わったぁ・・・・。

           -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

  一人では登れない
       さてさて、雨に降られるわ、巨大なマメができるわで凹みまくった
       今回の山行で励みになったのは、ドコモの携帯が意外にも通じた
       読売新道で受信したTさんからのメールでした。
       「山は逃げません。無理は禁物、ゆっくり、気をつけて登ってくださいよ
        ゆっくり、ゆっくりと!」
        山に行くのは一人でも、私はやっぱり一人の力じゃ登れないんだな。
        誰かに情報をもらったり、誰かに励まされたり、誰かに山行報告を
        することで私は山に行けてるんだーと今更ながらに思ってしまった
        のでした。                         //


* * *おたのしみ* * *

                ◆◆ 信州会館(松本市内) ◆◆

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         [施設データ]
         * 長野県松本市大手2丁目9−4 *Tel 0263-33-0165 
        *日帰り入浴 10:00〜22:00    *1000円
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          ◎貴重品は50円のロッカーへ。
          ◎シャンプーリンス・ボディーソープ・ドライヤー完備。
           

           評価:★★☆☆☆(独断と偏見ですm(__)m)

            *MAP

          

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  山行記録[年別/地域別/季節別]