JOファミリー ハワイへ行く!

2001年9月

[日程] [オアフ島] [カウアイ島・マウイ島] [ハワイ島] [まさかの延泊] [番外]


〜番外〜
ハワイで出会った人々、島内事情、本当の平和・・・。

人生いろいろ


ハワイでは、毎日違った現地ガイドさんに会うことができました。
日本語が堪能な彼らは、観光案内に自分の経験を織り交ぜて
話してくれたので、ハワイの実情をより深く知ることができました。

私が出会った現地ガイドさんの多くが日系人でした。多くは語ら
ないものの、80歳近くのタガワさんはハワイで開戦を迎えただろう
し、ニコニコしながら、カラオケで英語を覚えようと頑張った話を
聞かせてくれたアベさんの苦労も想像以上のものだったことでしょう。

オアフ島の西側に「ヨコスカビーチ」という名の浜辺があります。
神奈川県からの移民がつけたそうです。
ハワイから送られてくるお見合い写真だけで結婚を決めて異国の
地へ嫁いできた写真花嫁(Picture Bride)と呼ばれた女性たちは
この海辺で何を思ったのでしょうか。そして、ジャンボジェット機でも8時間
近くかかる遠い遠い南の島に、移民達は何を求めてやってきたのでし
ょうか。夢でしょうか、希望でしょうか。//


[ホテルの部屋からの眺め]

     

↓↓↓

亡くなったかたへの思いやり


折りしも、私たちがハワイに行った頃、ホノルル沖では、アメリカの
潜水艦と衝突して沈没した実習船「えひめ丸」の引き上げ作業を
していました。

現地ガイドさんいわく、「沈んだ船を引き上げる・海の底にいたまま
では寂しいだろうし可愛そうというのは、日本人ならではの価値観です」。
では、ハワイの人はというと、「そこで眠っている人を起こさずそっと安らか
に眠らせてあげるほうが良いと考えます。」だそうです。

なるほどなあと妙に納得してしまいました。//


[自分で作ったレイ]


↓↓↓
 

オアフ島のバス・国内線・ABCストア


観光バスでグルグル回っているときは、少し欲求不満気味でした(^^;。
というのも、やはり現地の乗り物に乗って初めて、その土地に来たこと
が実感できるから・・・。


[オアフ島のバス]
オアフ島内には主に、普通の路線タイプの「The BUS」、観光地を
循環してる「トロリー」、ショッピングセンターや免税店とワイキキを結ぶ
シャトルバスが走っています。私は「The BUS」しか乗りませんでした。
「The BUS」は前乗り、後降りです。私が行った時は、1回1ドル50セント
でした。都バスのようにどこまで乗ってもこの値段です(釣銭はでません)。
トランクなどの大きな荷物も持ち込みやバス内での飲食は禁止
(観光バスも)なので、要注意。
降りる停留所が近づいてきたら、車内にぶら下がっているワイヤーの
ようなものを引っ張って、運転手に知らせます。
長崎の市電のように、別系統のバスに乗り換えしたいときは
「トランスファー・チケット(乗換券)」を運転手にもらいましょう。

バスの中で、父は現地のかたに席を譲っていただきました。
父が礼を言うと、父より年を取っているであろう白髪のご夫人は
力こぶを作る格好をして「I'm strong!」と笑って言ってくださり
父はとても感激していました。


[ABCストアでお買い物]
#可愛い柄の割り箸と、ポテトチップス



[国内線]
マウイ島やハワイ島に行く際に、国内線に乗りました。
バスの様に自由席なのが珍しく感じましたが、もちろん
満席になれば乗れないので、皆、割と早めにいって
しっかり並んでいました。
離陸から着陸までは、30〜50分と短いのですが、ちゃんと
飲み物のサービスがありました。ホノルルからの便は、
「コーヒー」と「グァバ・ジュース」、ホノルルへの便は「コーラ」
と「グァバ・ジュース」でした(^^)。
  ハワイ島からホノルルへの便は、是非、左側の席に座って、
ハワイ島の山並みと天文台のドームを見つけてみてください。



[ABCストア]
犬も歩けば棒にあたる。ハワイを歩けばABCストアにぶつかる。
とにかく、ホノルル(特にワイキキ)はABCストアだらけです。
ABCストアはコンビニ兼お土産屋のようなお店です。日本のコンビニ
にあるようなものはほとんど全てカバーした品揃え。
ダイヤモンドヘッド登山で必要な懐中電灯もここで買いました。
オニギリや茶蕎麦まであって、両親も喜んでいました。
あまりに品揃えが充実しすぎていたので、延泊中の3日間は、
怠慢JOファミリーは、ABCマートに食事を頼りきってしまいました(^_^;)
 
     

↓↓↓

本当の平和って?


ホノルル動物園の帰り道で、70歳を超している日本人女性に
出会いました。とても上品な物腰のこのかたは、一人でハワイに
もう3ヶ月も滞在しているそうです。なんでも、温暖なハワイ
にいる間は、悪くしている膝の痛みが全く出ないのだとか。

常夏ハワイは、まさに楽しいことづくめで、私も日本以外で
永住するならハワイもいいかなと思ってしまうほどです。
けれども、そんなハワイにも暗い時代はあったのですね。

キャプテン・クックに発見されたのを皮切りに英国・米国の
力が及ぶようになったハワイ。

先住民の主権回復運動を続けている組織「アハラハラ」が、90年代
に米国からの独立の賛否を問う投票を行った結果は独立賛成が
なんと73%。全米各地に住む先住民82,000人に投票用紙を
送り、30,000人余りら回答を得た結果だそうです。1893年にハワイ
王国が消滅してすでに100年余りを経て、今なお、この数字というのは
驚きですよね。

ワイメア渓谷(オアフ島)やシダの洞窟(カウアイ島)など
メジャーな観光地は、先住民にとっては特別な場所
であったと聞き、なんとなく複雑な気持ちになりました。




[青い海は平和の象徴?]
#だといいのだけれど・・・



ツアーで、真珠湾攻撃で亡くなった英霊が弔われている
「アリゾナ記念館」に立ち寄りました。
添乗員いわく、「現地人の中には、なんで日本人が記念館に
来るんだと思ってる人もいるのです」だと。私たちの現地ガイドも、
館内の寄付金を入れるボックスの前で、「日本人はちゃんと寄付金
を入れて(罪の)気持ちを現してほしい」と言っていました。

過去の過ちを真摯に受け止めるという意味では、日本人の訪問は
私はいいことだと思います。そして、逆に、アメリカ人にも
どんどん広島や長崎の原爆資料館を訪れてほしいものですね。

今回の旅行の最終日に起こったニューヨークでのテロ事件。
ハワイの新聞には、「第二のパールハーバー」という副題がついて
いて、日本人としてなんだか立つ瀬が無かったです。



「ショー ザ フラッグ」という言葉が大流行したここ数ヶ月。
テロの報復という建前のもとに戦争をしたがっているアメリカへ
協力することには私は疑問を感じています。
今夏、あれほど話題になった小泉総理の靖国神社参拝。
総理は、「二度とあのような戦争がおきないために平和
を祈った」のではないのでしょうか。

たった3日間、ホノルルに足止めにされたことで
国境を自由に越えられることがどんなに素晴らしいことか
ひしひしと感じてしまいました。

報復合戦は真の平和をもたらすとは思いません。
アフガンの子供たちがハワイの海で泳げるようになる、
そんな日が来ることを祈るばかりです。
(2001年11月25日)

#旅の紀行文とは離れた内容になってしまいました・・・m(__)m

〜Fin〜