上越国境:丹後山〜巻機山'05春
〜日本ロマンチック街道(山バージョン) 中間区間〜


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日程 2005年5月3日〜7日
地域 新潟県(中越地方)
形式 残雪期縦走
メンバー KUMA(L)、JO
行程 5/3 東京駅=越後湯沢=六日町=(タクシー)三国川ダムサイト16:00〜
     十字峡登山センター17:00
5/4 十字峡05:00〜栃の木橋06:50〜丹後山稜線直下(幕)15:30
5/5 泊地05:15〜越後沢山07:20〜本谷山08:40〜下津川山13:20/14:00〜
小沢岳15:00〜三バンテ山手前(幕)16:30
5/5 泊地05:00〜三ツ石山〜永松岳〜牛ヶ岳13:00〜巻機山14:00〜巻機山避難小屋(泊)14:40
5/6 泊地08:40〜前巻機〜井戸尾根〜桜坂11:20−清水11:50
入浴 民宿清水屋
駐車 桜坂駐車場(下山地)(残雪状況等により除雪されてない場合もあるので要確認)

★今回の記録にはKUMAさんの写真も使わせていただきましたm(__)m ★



                     <概念図>

                
 
     
                  

                    ◆アプローチ◆



       2003年のゴールデンウィークに、白毛門から巻機山へ縦走した。その時は、
        ひどくバテバテで、その区間を歩くのが精一杯だったものの、牛ヶ岳から眺めた
        奥利根の景色に感動し、家に帰ってからも何度も地図を眺めた。
        谷川連峰の山から巻機山へ縦走ができたけど、良くみたら巻機山から丹後山、
        さらには尾瀬まで歩けるんだな〜。
        
        分水嶺を歩く記事はたまに山の雑誌で見ていたけれど、自分も歩けるかもしれない
        とその気になってしまったから手が付けられない

        「いつか行けたら・・・」「いつかきっと・・・」
 
        ところがそう思っていたのは私だけじゃなかった。山の会のKUMAさんもいつかきっと
        歩きたいと思っていたのだそうな。
       
        かくしておかしな2人組みの5日間の山旅が始まりました。



        ---------------------------------◇◆◇--------------
  


      5/3  東京駅=越後湯沢=六日町=(タクシー)三国川ダムサイト16:00〜十字峡登山センター17:00




      後出発で入山口になる十字峡に入る。六日町へは高速バスでのアプローチも
      あるけれど、お金より時間を優先させて、新幹線を使う。
      間違えて、新潟駅まで一度も停車しない新幹線に乗り込む失敗もあったけれど
      発車寸前で気づいてセーフ。気を取り直して越後湯沢に停車する新幹線に乗車。

      後湯沢から六日町駅まで在来線で移動。駅前のスーパーで今晩のおつまみを
      買い足し、六日町からは、体格も性格も豪快なお姉ちゃんのタクシーで三国川の
      ダムサイトまで向かう。例年、もうちょっと奥までタクシーで入れるそうだけど、
      今年は残雪も多く、ダムサイトまでしか入れず、残りは徒歩で十字峡登山センターへ。


              
                  奇麗なグリーンのダム湖を見ながら十字峡へ歩く


  
             時折、デブリを乗り越えたりしながらの車道歩き。フキノトウをゲット。

   
     山センターは素泊1,000円で開放されていて、他に同宿者もいず、快適快適。
      ただし、 大量のカメムシには閉口。KUMAさんに泣きついて箒で掃いて外に出して
      もらい、気を取り直して入山祝い。翌日は早速、核心部に入ることになる。緊張しながら、
      シュラフにもぐる。

                 
               
                   六日町駅前のスーパーで調達。
                          明日からはフリーズドライ中心の食事。お酒も我慢(ToT)





                         ***1日目***

    
      5/4  十字峡05:00〜栃の木橋06:50〜丹後山稜線直下(幕)15:30


     

      り口になる栃の木橋までは、三国(さぐり)川沿いの林道を行く。普段はただの
        アスファルトの道路もこの時期は残雪にうもれ、延々2時間のトラバース。
        特別技術的に難しいというわけではないものの、一歩でも足を踏み外せば、
        雪融け水を集め、激流と化した三国川へと真っ逆さまだ。


        ずっと緊張しながらデブリを乗り越したり、割れ目をまたいだりしながら歩くのは
        気持ち良いもんじゃない。


       栃の木橋までついたときは、精神的に疲れてしまっていた。ふ〜〜〜・・・。


               
                      三国川沿いの林道もこの通り
                        「なんじゃこりゃ〜!」

   
       延々2時間のトラバースは心臓ドキドキ                     2009年GWの奥利根縦走のときは
                                            アスファルトが見えていて楽々通過


    
     一歩踏み外せば、雪融け水を集め激流の                  かろうじて顔を出している「栃ノ木橋」を渡り、右手の
       三国川へまっさかさま!!                         ブロックが落ちてきている斜面を通過し、取り付きへ・・・。


           ----------◇◆◇-------------------------------------

  

       の木橋からはいよいよ稜線までの急登が始まる。最初は、急斜面をステップ
       をつけながらジグザグに登る。うーん、かなりの急登。途中で、一旦夏道も歩く。
 
  
          エッサホイサ・・・                              時折、稜線が見える。あの高さまで登るぞ〜。 


       高差は1200〜1300mなので、北アの入山日とそれほど大差はないのだろう
       けれど、尾根をほぼ直登するのでけっこうコタえる。
       おまけにこの日は天気が良く、芽吹きのブナ林からの「木洩れ日」がけっこうな
       日差しとなった。

  
     ブナの新緑に励まされながら頑張る                越後沢山〜本谷山方面の稜線


  
       随分登ったつもりでもまだ三合目(@_@;)               段々日差しも強くなり、喉が渇く

  
        雪が割れている箇所は藪の中へ突っ込む                     へっぴり腰で頑張る(大汗)
 


           ----------◇◆◇-------------------------------------

       けど歩けど稜線は近づかず、休憩時間がのびる一方。KUMAさんもお疲れ気味
       みたいで、休憩のたびにお昼寝タイムと化してる。


   
         やっと国境稜線にだいぶ近づいてきた                     丹後山にもあと一息!
           左は中ノ岳

           ----------◇◆◇-------------------------------------

       境稜線目前、雪から笹が露出したところで、くたびれ果てたKUMAさんが「もう
        今日はここまで!!」とドサッとザックをおろす。あと20分もあげれば避難小屋
         だったので、そこまで上がりたい気もしたけれど、まぁ、急ぐ旅でもないしと、
        この日は稜線直下でテントを張ることにした。こんな時はテントの気ままさが嬉しい。

      
               
                  笹に寝そべり大休止?いやいや、もう今日はココマデ!!


               
                    笹の上にテントを張ってコーヒータイム♪  


   
         明日はアソコを歩くんだ                           テン場の前は明日歩く峰々が連なる
 



      字峡から3日間で清水まで抜けられるかなあなんて私の考えはちょっと甘かった
      みたいだ。


      線直下でもまだドコモの携帯は@モード(mova)も使えたのでお天気チェック。
       なんと、ずっと晴れマークだった予報が一転。明後日は雨か雪になりそうだ。
       ちょっと気が重くなりながらも、GW中最後かもしれない夕焼けを眺めた。



   
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