南アルプス縦走

2001年夏・ポレポレ縦走7日間

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== 第6日目 ==

8/8   T.S.05:30−南岳07:00/07:15−上河内岳直下07:45/07:55−上河内岳
  08:00/08:20−−上河内岳直下08:25/08:35−奇岩竹内門08:50−亀甲
  状土09:20−茶臼小屋10:00
●最後のご褒美?聖・赤石・荒川も見修め
   
今日は、コースタイム4時間45分なので、少しゆっくり起床。テントから
    顔を出すと一面ガスで真っ白。今日も展望は望めないなあとダラダラ
    準備をしていたら、雲の中から太陽が現れた。

    撤収していたら福岡の男性がメールアドレスを教えてくれ、「頑張って」
    と言ってくれた。以前、奥秩父を縦走した時もそうだったが、一人にな
    ってガッカリしてる時にこういう言葉は本当に嬉しい。

    その後は面白いほど雲が取れ、南岳からは昨日はどんな山かも分か
    らず登っていた聖岳をはじめ、これまで歩いてきた赤石岳、荒川岳が
    すっきり姿を現した。南岳からは、少し下りお花畑の中を通ってから
    上河内岳の直下の分岐に到着する。お花畑には、ミヤマトリカブトや
    タカネマツムシソウ、それからアキノキリンソウっぽいキク科の黄色い花、
    イブキトラノオが咲いていて、なんとなく秋の装い。他、タカネコウリンカ、
    シロウマオウギ?、ミヤマバイケイソウetc.

    上河内岳への分岐にザックを置き、山頂を往復する。分岐からはひと登り。
    息が上がるか上がらないかで到着。これまで歩いてきた山々が最後の
    雄姿を見せてくれた。そして、反対側を見ると、翌日登れるはずの光岳
    が、ようやく初めてそれだと確認できた。

    緑深き光岳は、「つまらない山だよ」という人も多いけれど、見るからに
    私好みだー。あー、明日が楽しみだと思っていると、みるみるうちに
    ガスが立ち込めてしまう。そして晴れることはなかった・・・。

↓↓↓

↑南岳から見る聖岳 ↑聖、赤石、悪沢 ↑上河内岳 ↑上河内岳からの聖岳 ↑亀甲状土



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●スーパー女子大生との再会
   
上河内岳で、ここ数日、抜きつ抜かれつだった、この山行で百名山を完登
    するという徳島の男性にまたあった。私は茶臼岳にテントを張り、翌日に
    光岳のピストンをするつもりで、この男性もそうだといっていた。けれども、
    まだ時間が早いので、この男性は「光小屋まで行く」という。確かにまだ10時
    前だもんなあ。私も迷ったが、テント装備を担いでこれからコースタイム
    6時間の道を歩く気にはなれなかった。

    茶臼小屋に着くと、見覚えのあるテントが張ってあった。三伏峠から同じ
    コースを歩いてきた達人(スーパー女子大生)のものだった。私より1日
    早く茶臼小屋に着き、今日は光岳のピストンに出かけているのだろう。

    テントを張ってのんびりしてると、11時過ぎに彼女が帰ってきた。
エアリア
    (昭文社)のコースタイムでも、片道6時間はかかる。小屋脇の標識にも
    片道5時間となっていたが、それにしても早い。「片道3時間半でした。」
    と言う彼女に驚いた。確かに南アのエアリアは少しタイムが甘い気が
    していたけれど、それにしては早い早い(*_*;。

    茶臼小屋のテン場からは富士山も見えると聞いていたが、真っ白けで
    何も見えなかったので残念。トイレと水場(ホース)は小屋の裏手。
    小屋はここも奇麗で、黒板に天気予報も書いてくれている。
    「南ア南部の小屋は奇麗」と聞いていたが、確かに有人小屋はどこも
    手入れが行き届いていた(泊まってないけど・・・)。

== 第7日目 ==

8/9  T.S.06:20−横窪沢小屋07:40/07:45−ウソッコ沢小屋08:40/08:50
 ヤレヤレ峠09:45−畑薙大吊橋10:10/10:20−沼平11:00−畑薙第
 一ダム11:15
  ※本当は茶臼に連泊し、光岳ピストンをする予定だったが、悪天のため却下・下山
●光岳ピストン却下。逃げ足は速い速い。
    3時半起床。今日は光岳ピストンで行程が長いけど、テントの撤収がない
    ので、少し余裕がある。周りは相変わらずガスの海。天気概況も良くは
    ないけど、なんとかなるだろう。た、たぶん。   んが、甘かった・・・。
 
    ピストンの準備も整い、小屋前で、上河内岳から一緒になった浜松から
    来たおいちゃんとおしゃべりしていたら「ポツッ、ポツッ・・・・」。ゲゲゲ。
    そして間髪いれずに「ザーーーーーッ。。。。」6時前まで待ったけれど、
    雨音が弱まる気配はない。

    まだ予備日は残っているから、明日、天気が回復するならば、今日、停滞
    して明日に光岳をピストンすればいいのだけれど、それも望めないらしい。

    「降りるべ」。決断は早かった。仲良くなった浜松のおいちゃんに下山する
    ことを言い、あっというまにテントを撤収すると下山を開始した。おいちゃん
    は、易老渡に一緒に降りれば車で浜松駅まで送ってくれると言ってくれ、
    グラリと来たが、やはり畑薙に下りることにする。
●「ヤレヤレ峠」で本当にやれやれ・・・。
   
心配だったのが、横窪沢小屋やウソッコ沢小屋周辺で沢を何度か渡る
    ルートだったこと。けれども、ルート上は吊橋がかけられているので、
    特に雨中の下山でも問題はなかった。
    ただ、少し恐かったのが、ウソッコ沢小屋をはさんで幾つかある鉄の
    ハシゴ。ハシゴとも階段ともつかぬ作りで、足元が不安定。乾いていれ
    ば問題ゼロのところです。

    あとは最後の吊橋を渡ってから、ちょっとした徒渉があった。ここは雨が
    降っていなければたぶん水はないのだと思うけれど、逆にもっと水嵩が
    増えることも考えられる???

    吊橋を幾つか渡ってから、ヤレヤレ峠へと登り返す。本当にヤレヤレと
    いいたいダラダラした登りに疲れた頃、峠へ到着。ベンチもあって、さて
    一休みと言いたいところだが、アブがぐるぐる寄ってきてそれを許して
    くれない。

    仕方なくもうひと頑張りして、畑薙大吊橋まで歩く。聖平で、体の大きな
    兄ちゃんが「マジでこわい!!」と言っていた吊橋。確かに渡ると、一人
    でも「ミシッ、パキッ」と嫌な音がしてグラグラ揺れる。おまけに幅が板
    一枚・・・。定員15名とあったけれど、本当に15人も乗ったら相当怖い
    と思う。

P8090165-v90.jpg (4829 バイト) P8090167-v90.jpg (3901 バイト)
長くて高〜い畑薙大吊橋



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●これで無料!?静岡県人は太っ腹!
   
橋を渡ったところで、椹島方面から林道を歩いてきた一人の女の子に
    出会った。彼女は、大学の合宿中に風邪をひいてしまい途中下山して
    きたとのこと。その合宿のルートを聞いてビックリ。
    北岳〜農鳥〜広河内〜伝付峠〜笊ヶ岳〜青薙山〜八伏〜十枚山〜
    真富士山。。。そしてついには太平洋まで行くとのことだった。
    大学名を聞くと納得。名門大学山岳部の夏山合宿はちがうなあ(^^;。

    更に話をしていくと、家も近く、共通の知人までいることが分かった。
    うーん、世の中狭い!

    吊橋から1時間ほどで畑薙第一ダムサイトに到着。なんだか感慨深い。
    どこの温泉に入ろうか迷い、バスに並んでいる方々に聞いてみると、
    皆さん、前夜は椹島ロッジに泊まっていてそこでシャワーを浴びてきた
    とおっしゃる。そこでバス停の売店のおばあちゃんに聞いてみたら、
    「さあね」と言い、「あとバスまで30分あるから蕎麦食べていきなさい」
    とセールスされてしまう(^^;。

    結局、全く情報も得られないので、あらかじめ調べてきておいた、赤石
    温泉「白樺荘」に行くことに。

    バス停には、大勢少年たちが並んでいたが、ちゃんと増発便を出して
    くれたので、ゆうゆう座ってバスに乗れた。静岡駅まで行く人達のザック
    はバスのトランクに荷物を入れるのだが、10分ほどで下車する私のザッ
    クは車内に持って上がる。

    「白樺荘前」で下車。坂の下が「白樺荘」。古い旅館か診療所のような
    建物。玄関で記帳をするが、無料で入浴できる。アブがぶんぶん飛び
    まわってるのが怖いが、湯の花が浮かんだお湯は最高!なんとなく
    九重山の法華院温泉を思い出す。次のバスまで2時間くらいあるが、
    ゆっくりお風呂に入ったあと、食堂・休憩室でのんびり過ごさせてもらう。
    これで無料なんて、静岡県人は本当に太っ腹だ。
●バスに揺られ3時間。そして旅の終わり。
   
ぬるっとした感触のいいお湯、休憩室での昼寝でリフレッシュした身には
    バス停までのほんの少しの坂をザック背負って登るのもコタえる。
    7日間歩けたのがなんだか信じられないねぇ。

    バスに再び乗り、ここから静岡駅までも長い長い。携帯はずっと「圏外」の
    まま。途中、2回、時間調整とトイレ休憩を取りようやく静岡駅。
    明るいコンコースに入り、久しぶりに短いスカートの女子高生を見て、なん
    となく今回の山旅の終わりを感じた。     //

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  山行記録[年別/地域別/季節別]